JVA(日本バレーボール協会)は、7月末に開幕する第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)に出場する女子日本代表内定選手12人(及び交替選手1人)を発表しました。

銀メダル獲得の『VNLファイナルラウンド』を経て12人を選出

 6月23日に終了したVNL(バレーボールネーションズリーグ)2024大会ファイナルラウンドで中国・ブラジルを撃破し、見事銀メダルを獲得したバレーボール女子日本代表。選考にあたった眞鍋政義監督が「VNLとは(強豪)各国の熱の入れ具合が全然違う」と語ったパリオリンピックのメンバーには、VNLファイナルラウンドを戦った14人の中から、セッター2人、アウトサイドヒッター5人、ミドルブロッカー3人、リベロ2人の計12選手が選出されました。

“最強の13人目”として選ばれたリベロの山岸あかね選手

 強豪各国がリベロ1人制を選択するなか、日本はリベロ2人制を選択。「私が担当したチームの中でも、このチームは一番身長が低い。世界と伍していくためにもディフェンス力をより一層強化していくことが必要」と、サーブ・レシーブの軸となる小島満菜美選手(NECレッドロケッツ川崎)、強烈な攻撃を跳ね返しブレイクポイントをもぎ取る要となる福留慧美選手(デンソーエアリービーズ)の2人を選出しました。

 大会中に入れ替え可能な交替選手には、リベロの山岸あかね選手(埼玉上尾メディックス)を選出。「彼女の献身性、見えない力は、我々日本チームが世界一結束して目標を達成するためには必要な1ピース」と、チームが1つになって戦う上で必要な『最強の13人目』として選ばれました。

VNLで自信深めた選手たち 目標のメダル獲得は「十分可能性がある」

 選手・スタッフと話して決定するとしていたオリンピックの目標は『メダル獲得』。10位に終わった東京オリンピックからの飛躍が必要ですが、眞鍋監督は「VNLで決勝戦に進出したことで、選手たちの自信が深まった。(オリンピックでの)メダル獲得は、選手たちが『世界の強豪国でも勝てる』という強い気持ちを持ってくれれば、十分可能性がある」と自信をのぞかせました。

 「この後準備期間は短いが、一人一人が目標を達成するために、短い時間で集中して練習すること、とくに(日本の生命線である)セッターとの早いコンビをもう一度再確認していきたい」と話した眞鍋監督。経験豊富な智将が率いるバレーボール女子日本代表は、2012年ロンドンオリンピック以来のメダル獲得なるか。日本女子バレーの新たな歴史をつくる挑戦が始まります。

【出場内定選手一覧】

1  岩崎こよみ S (埼玉上尾メディックス)
2  林琴奈   OH(JTマーヴェラス)
3  古賀紗理那 OH(NECレッドロケッツ川崎)キャプテン
4  石川真佑  OH(イゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァ―ラ※イタリア)
6  関菜々巳  S (プロセッコDOC・イモコ・バレー・コネリアーノ※イタリア)
8  小島満菜美 L (NECレッドロケッツ川崎)
10 井上愛里沙 OH(ヴィクトリーナ姫路)
11 山田二千華 MB(NECレッドロケッツ川崎)
12 福留慧美  L (デンソーエアリービーズ)
15 宮部藍梨  MB(ヴィクトリーナ姫路)
20 荒木彩花  MB(SAGA久光スプリングス)
21 和田由紀子 OH(公益財団法人日本バレーボール協会)

交替選手
5  山岸あかね L (埼玉上尾メディックス)

OH:アウトサイドヒッター
MB:ミドルブロッカー
S:セッター
L:リベロ

※所属は2024年7月1日現在

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