6月28日、パリオリンピックの男子ハンドボール日本代表のメンバーが発表されました。17人のうち8人が愛知県ゆかりのアスリートで、トヨタ車体の吉野樹選手は、東京五輪での悔しさをバネにベスト8入りを目指します。

 36年ぶりに自力でオリンピック出場を決めた男子ハンドボール日本代表「彗星ジャパン」のメンバーの発表会見が6月28日、東京で行われました。

 2度目の代表監督となるカルロス・オルテガ新監督を迎え、リザーブの3人を合わせた合計17人の選手が選出されました。

元スペイン代表のカルロス・オルテガ新監督:
「今回この17人を選ぶのは、個人的にもプロとしてもとても難しかった」

 監督も頭を悩ませたという今回の代表選考ですが、17人のうち8人が愛知のチームの選手です。日本リーグで4連覇を達成した「豊田合成」から中村選手と水町選手が、そして2位の「トヨタ車体」からは6人が選出されました。

トヨタ車体の渡部仁選手:
「結果で皆さんに恩返ししたいと思います」

トヨタ車体の杉岡尚樹選手:
「60分間、コート上で誰よりも早く走ることが僕の仕事・役割なんじゃないかと」

 注目は、日本リーグ2位の得点力を誇る吉野樹選手です。26日、報道陣に公開された強化合宿では、オリンピックへの強い思いを話しています。

吉野樹選手:
「東京では本当に悔しい思いをして、次のパリに向けて日々過ごしてきたので。この3年間で、今まではシュートだけだったんですけど、パスであったりいろんな武器が増えたと思うので」

 吉野選手は、東京五輪では1次リーグ敗退となった悔しさを胸に、自らの武器であるシュート力と共にパスの技術も磨いてきたといいます。二度目の夢の舞台・パリオリンピックで、初のベスト8入りのために全力プレーを誓いました。

吉野樹選手:
「お世話になった全ての方々、ここに残れなかったメンバーの分の思いも背負って、全力で戦っていきたいと思います」

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