豊見城市で開催中のバレーボールの国際大会。通常の大会と少しだけ違うのは、会場で “手話” が飛び交っていること。

聴覚に障害がある選手たちが集う、デフバレーボールの世界選手権。男子7か国、女子5か国が出場し、世界の頂点を目指す戦いには、県勢の姿も…

▽男子日本代表 眞謝茂伸選手
「平日に多くの観客に来ていただいて、会場を見渡すことができました。実際に応援の力を多くいただいたので」

男子日本代表、眞謝茂伸(まじゃ・しげのぶ )。豊見城市出身で、高校時代は小禄高校バレー部でプレーし、現在は愛知県のデフバレーチームに所属する左利きのアウトサイドヒッターだ。



メダル獲得を目指す日本。準々決勝は、イタリアと対決した。眞謝はアタックで魅せると、サーブでも日本の得点に貢献。

しかし、高さで日本に勝るイタリアに、打点の高いアタックやブロックに阻まれ、日本はイタリアにリードを許し第1セットを落とす。

「日本!チャチャチャ、日本!チャチャチャ…」

地元の応援を背に、諦めないプレーを見せる眞謝。相手に連続得点を許しても、眞謝が相手に傾く流れを止める。2セットを先取された日本だったが、第3セットは一時リードを奪う展開に。

それでも、イタリアの高さを攻略できなかった日本。準々決勝敗退で、メダルの可能性は消えたが、来年東京で開催されるデフリンピックに向けて眞謝の挑戦は続く。

▽男子日本代表 眞謝茂伸選手
「やはり世界は背が高い。ブロックも高く、スパイクが決められなかった、打ち分けができなかった、ワンタッチも狙うことができなかった。ですので来年の東京デフリンピックに向けてこれからも頑張っていきたい思います」

【記者MEMO】
男子日本は、あす29日も豊見城市民体育館で順位決定戦に臨み、30日には 世界一が決定する決勝戦も行われます。入場料は無料です。日本を応援しながら、ぜひデフバレーの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。(下地麗子)

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