■陸上・日本選手権2日目 男子400mハードル決勝 (28日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

パリ五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権2日目。男子400mハードル決勝で豊田兼(21、慶大4年)が47秒99の大会新記録で初優勝を飾った。豊田は既に参加標準記録(48秒70)を突破しているため、パリ五輪代表に内定した。

豊田はスタートを切ると、195cmの体格を生かした大きなストライドで徐々に前に出る。バックストレートに入ると一気に先頭に立ち、後続を引き離しそのまま1位でフィニッシュ。自己ベストを0秒37更新する47秒99をマークした。

レース後、豊田は「本当に嬉しいです。目標にしたタイムが48秒前半だったのでまさか47秒台に入ると思っていなくて。目標にしていたパリオリンピックを勝ち取ることができて本当に満足しています」と喜びを語った。

豊田は110mハードルでも五輪出場を目指しており「まずは半分目標を達成ということで、次は110mハードルに臨みたい」と、明日の110mハードル予選に向けて意気込んだ。

豊田は、昨年10月の日本GPシリーズ ヨギボーチャレンジで48秒47をマークし、参加標準記録を突破。今年5月のゴールデングランプリでは48秒36の自己ベストをマークし優勝した。豊田の父親はフランス人。7月のパリ五輪では父の母国で初の夢舞台に臨む。

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