■陸上・日本選手権 1日目 女子1500m予選(27日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

女子1500m予選でこの種目の日本記録を持つ田中希実(24、New Balance)が4分8秒16をマークし、予選全体1位(※オープン参加の選手除く)で明日の決勝進出を決めた。

すでに5000mで五輪代表に内定している田中は、2日目の1500m決勝で参加標準記録突破(4分02秒50)と優勝でパリ五輪2種目目の内定をつかむ。

予選2組で登場した田中は、序盤は後方から2番手付近でレースを展開。徐々に順位を上げ、残り2周を過ぎて一気に先頭に出ると後続を突き放し始める。残り1周でさらにペースを上げ、1着でフィニッシュ。

1組では東京五輪代表の卜部蘭(29、積水化学)、世界陸上ブダペスト代表の後藤夢(24、ユニクロ)、U20アジア選手権金メダルのドルーリー朱瑛里(16、津山高)らが決勝進出を決めた。

今大会は800m、1500m、5000mの3種目にエントリーしている田中。レース後、「3種目控えているというのを意識しすぎずに、今日が決勝っていうくらい、かなり緊張感を持って臨みました。固くなり過ぎずに走った結果、思った以上にタイムが良かったので、明日がみえてきたかな」と振り返った。

結果次第では最大5レースとなり、「明日があるのが当たり前で、(五輪の)権利が当たり前に取れると思わず、逆に権利を落としてもいいくらいの覚悟で攻めのレースをすることが、8月(の五輪)につながってくる」と気持ちを新たにした。

直近では、5月19日に行われたセイコーゴールデングランプリ陸上(1500m)で4分7秒39(日本勢トップの4位)。5月26日にアメリカ・ユージーンで行われたダイヤモンドリーグの5000mでは参加標準記録を突破し、パリ五輪代表に内定した。

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