レスリングのアジア選手権が行われたキルギスからパリ五輪女子日本代表が帰国した。50キロ級で金メダルを獲得した須崎優衣(24)は「自分としては悔しい内容の金メダルだった。たくさんの課題が見つかって、まだまだ成長しなければいけない点が見つかった」と大会を振り返った。

2014年の国際大会デビューから外国人に対し負けなしの須崎だが、今大会初戦ではロースコアでの決着を狙う相手の戦略にはまり苦しんだ。さらに決勝でも4点を失い一時は劣勢になるなどパリ五輪へ向け不安を残す内容となった。須崎は「この悔しい気持ちは私をもっと強くしてくれる糧になる。この悔しい気持ちを忘れずに必ず生かしたい」とオリンピック連覇へさらなるレベルアップを誓った。

68キロ級で優勝した尾﨑野乃香

一方、「今大会を終えてパリでの金メダルが現実味を帯びた」と確かな手応えを掴んだのは68キロ級で優勝した尾﨑野乃香(21)だ。62キロ級から転向しパリへの切符をつかんだ尾崎にとって今回のアジア選手権こそ、この階級での国際デビュー戦。尾崎は1回戦から決勝の3試合全てでテクニカルスペリオリティ勝ちと圧巻の内容で大会を制した。「ここからはレスリングを一番に考えて体を作り、幼いころからの夢を叶える」とパリでの金メダル獲得への思いを語った。

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