パリオリンピックへの出場が内定している、レスリング女子の藤波朱理(ふじなみ あかり)選手(20)。公式戦133連勝中と金メダルの期待が高まっていますが、23日、地元の三重県四日市市で、オリンピックの壮行会が開かれ、涙を見せるシーンもありました。
地元三重・四日市市で開かれた壮行会
23日、地元の三重県四日市市のホテルで開かれた、レスリング女子53キロ級、藤波朱理選手のパリオリンピック壮行会。地元の友人や関係者ら、藤波選手を応援する大勢の人が詰めかけました。
(藤波朱理選手)
「200人の方が集まって壮行会を開いていただき、本当にうれしい気持ちとパワーになる」
壮行会を企画・準備したのは、父でコーチの俊一さん。娘のオリンピック出場には並々ならぬ思いがありました。
(父・俊一さん)「レスリング場で『世界制覇』というのを掲げて、いろいろ最初のころは笑われもしました。しかし、必ずやろうと思いましたから」
(大石邦彦アンカーマン)「世界制覇までもう少しですよ」
(俊一さん)「そうなんです。ほんとの世界チャンピオンがね」
(大石)「それが娘さん」
(俊一さん)「そんな幸せなことはないです」
藤波選手の目に“予定外の”涙が…
会の後半、地元のレスリング教室の後輩たちから、こんなサプライズが。
(後輩たち)
「ゆずの『栄光の架橋』を歌います」
歌声が響く中…。
(大石アンカーマン)「朱理選手が泣いています」
首を振る藤波選手。
(大石アンカーマン)「泣いてないって言ってるけどどう?」
(子どもたち)「泣いてる」
(藤波選手)「こんな予定はなかったんですけど、ちっちゃい子たちの歌声に力をもらったのと感動の涙です。ありがとうございます」
(大石)「お父さんも泣いています」
(俊一さん)「泣いてま~す!!」
「私にパワーを送って一緒に戦ってください」
公式戦133連勝中という大記録を続けながらも、2度の大きなけがなど、ここまで決して順風満帆というわけではなかった藤波選手。家族や周りの人に支えられて、いざ、夢の舞台へ…パリオリンピックにかける思いを力強く語りました。
(藤波選手)
「オリンピックを見て、夢をもらって元気をもらって勇気をもらったうちの1人です。今度は私が与える番だと思っています。パリオリンピックのマットに上がって戦うのは私1人かもしれないんですけれど、私にパワーを送って一緒に戦ってください!」
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