競泳日本代表が19日、長野県東御市で合宿を公開。チーム最年少の成田実生(17・淑徳巣鴨高3年/ルネサンスKSC金町24)は「出る人皆にメダルのチャンスがある。メダルをとりたい!という気持ち、挑戦する気持ちを持って、”キラキラ”頑張りたい」とパリ五輪への意気込みを語った。
湯の丸スキー場からほど近い標高1,750mの場所で行われている競泳日本代表合宿。平地よりも酸素が薄い準高地で、パリ五輪前最後の追い込みを行っている。チーム最年少17歳の成田は「(合宿中)何回か心が折れてしまったが、速い先輩方にもついていけている」と充実ぶりをアピール。「きついなと思うのはターン後のドルフィンキック。苦しくなって浮き上がり1かき目で呼吸したくなるけど、平地と同じようにグッと呼吸を我慢することを意識している」と高地ならではの苦しさにも耐え、順調なトレーニングが行えているようだ。
先月出場したヨーロッパグランプリでは「世界は凄い速さでレベルが上がっていることを肌で実感した」という成田。昨年は世界選手権(福岡)で決勝進出、アジア大会(中国・杭州)で銅メダル獲得と競泳ニッポンのホープとして着実にキャリアを重ねてきたが、次は五輪でのメダル獲得を見据えている。「出る人皆にメダルのチャンスがある。メダルをとりたい!という気持ち、挑戦する気持ちを持って頑張りたい」「パリで自分が泳いでいる姿を想像するとワクワクするし、緊張してドキドキもする。(自己ベストを上回る)4分32秒~33秒を出して"キラキラ"頑張りたい!」と目を輝かせた。
そして今年は高校生活最後の年。まもなく期末試験の時期だという成田は「スーツケースに教科書を詰め込んできたんですけど、まだあまりできていないので、この後のオフでやりたいと思います」とコメント。パリ五輪後のご褒美については「ディズニーの新エリアに行きたいのと、スポッチャにも行きたい。(パリ五輪で)いい成績を残して楽しくいけたら」と高校生らしい表情を覗かせた。
成田は、大会4日目の女子400m個人メドレーに出場予定。
■成田実生(なりた・みお)
2006年12月18日生まれ、身長163cm、体重47kg。東京都葛飾出身、淑徳巣鴨高校3年。
高校入学直後に出場した21年日本選手権で、東京五輪女王の大橋悠依を抑え2位。同年8月の世界ジュニア選手権で3冠を達成し、注目を集めた。昨年は400m個人メドレーで、世界選手権(福岡)決勝進出、アジア大会(中国・杭州)銅メダル獲得。好きな食べ物はハンバーグとピザ。
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