藤岡康太騎手の合同葬儀であいさつする喪主の藤岡健一調教師=栗東トレーニングセンター(河田一成撮影)

レース中の落馬事故により10日に35歳で亡くなった日本中央競馬会(JRA)騎手、藤岡康太さんの葬儀が15日、滋賀県栗東市の栗東トレーニングセンターで、JRAと日本騎手クラブの合同で営まれた。JRA通算803勝を誇る現役ジョッキーとの早すぎる別れに、JRAの発表で関係者ら約1千人が訪れた会場は深い悲しみに包まれた。

弔辞を述べた、葬儀副委員長で日本騎手クラブ会長の武豊騎手は、言葉を詰まらせながら「これからも君の思いを胸に騎乗します。康太、ありがとう。お疲れさま」と語りかけた。また、藤岡さんと同期の浜中俊騎手は「一番の親友でありライバルだった。康太が一番悔しいと思う」と涙ながらに話した。

弔辞を読み涙を流す浜中俊騎手=栗東トレーニングセンター(河田一成撮影)

会場の壁面にはGⅠレース2勝目を挙げた昨年11月のマイルチャンピオンシップでの雄姿を写したパネルも展示。父の健一さんが喪主として「かわいい自慢の息子でした」とあいさつすると、参列者からすすり泣きの声が漏れた。

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