バレーボール女子日本代表のパリ五輪切符をかけた最後の戦い、ネーションズリーグ福岡ラウンドのカナダ戦が13日に行われ、日本はフルセットの末敗れ五輪切符は次戦にお預けとなった。勝てば6大会連続の五輪出場が確定するはずだったが、まさかの逆転負けに眞鍋政義監督(60)は「もうどうしようもないなという思い」と試合を振り返り、「気持ちを切り替えて、次の一戦に臨みたい」と次戦のセルビアへ向けて前を向いた。

Q.オリンピックのかかる重要な一戦でしたが、振り返っていかがでしたか?
眞鍋監督:1、2セットは我々の思ったようなバレーボールができましたけど、特に3セット目以降からはずっと守ってましたからね。そういった意味ではカナダチームの3セット目からの集中力は素晴らしいなというふうに思います。

Q.次戦のセルビア戦はどのように切り替えていきますか?
眞鍋監督:一日あきますので、まだセルビアのビデオも見てませんし、気持ちを切り替えて、次の一戦に臨みたい、準備したいと思います。

Q.今大会セッターを開幕から岩崎(こよみ)選手をスタメンで起用してますが評価されてる部分は?
眞鍋監督:岩崎はセッターとしてブロックが非常に高いということと、やはりサーブも良い。ディフェンスも今年選んだ中では上位のほうかなということで正セッターにしています。

Q.オリンピック本大会より予選の方が厳しいと話してましたが、今日の試合を終えて改めてどのようなところに難しさが感じられたか?
眞鍋監督:はいそんなに順調にいくとは初めから思ってませんし、今日のカナダ戦も非常に厳しい試合になるというのはもう初めからわかってました。特にやっぱり3番(キアラ・バンライク)と9番(アレクサ・グレイ)の選手はやっぱり素晴らしいですね。我々の日本のブロックはやっぱりなかなか止めきれないという反省もしています。

Q.第1セット、第2セットでは何とか耐えられていたディフェンスがちょっと耐えきれなくなってきてるようにも見受けられてましたが、監督から見てどのように感じたか?
眞鍋監督:少しサーブで崩されることが多かったもんですから、常にブロックを2枚の状況でなかなかスパイクが決まらない。反対に言えばサーブでは崩すんですけども、我々の2枚ブロックじゃ3番と9番の選手には、2人でスパイクだけで50点と思います、それぐらい決められてましたので、もうどうしようもないなという思いです。

Q.石川(真佑)選手を途中で変えられて、戦術的にどんな交代の意図があったのか。
眞鍋監督:見ての通り、スパイク決定率・効果率が全然数字が一番悪かったから変えました。

Q.岩崎選手とアタッカー陣のコンビの部分の次の試合に向けての修正点やどの辺がちょっとずれてると感じていますか?
眞鍋監督:3セット目以降、岩崎のトスが少し浮くんですね。スピードが遅くなってスパイカーとのタイミングがあってないかなというふうに感じております。

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