サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田の本拠地となる新たなスタジアムの建設候補地を巡り、秋田市の穂積市長が「八橋も一つの選択肢」と発言したことを受け、佐竹知事は12日、八橋であっても秋田県として30億円までは支援する考えを示した。

新スタジアムは、秋田市が外旭川地区に卸売市場や観光・集客施設と一体で整備する計画で、卸売市場の再整備で生まれる空きスペース「余剰地」に建設する予定。

2月には佐竹知事と穂積市長が会談し、スタジアムを外旭川に建設することで合意していたが、穂積市長が6月3日、八橋運動公園に整備することも一つの選択肢と発言した。

唐突に再浮上した八橋案について、佐竹知事は12日の記者会見で「八橋でいいんじゃないかという意見も多い。県としては、どういう状況になっても一定の支援はすることに変わりはない」と述べ、仮に建設候補地が八橋運動公園になっても、県として一定の支援をする考えを示した。

2019年に八橋案が出た際には、屋根なし・収容人数1万人規模の想定で、整備費は102億円と試算されている。外旭川地区の場合、総事業費90億円で、県と市がそれぞれ30億円を支援し、残りはブラウブリッツ秋田の負担とされている。八橋案の場合、整備費が膨れ上がる可能性もある。

佐竹知事は「県としては30億円の支援が限界」と述べ、記者から「30億円を超えた場合はどうするか」と問われると「チーム」と答え、事業費が増えた場合、ブラウブリッツ秋田が負担すべきと主張した。

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