広島カープは、傷だらけの5連敗中…。しかし、5日は、先発・森下暢仁 の力投とベテランの活躍で “超気持ちいい” 連敗ストップです。

交流戦開幕2連勝からの5連敗。4日は、日本ハム相手に得点圏には進めるのに、あと1本が出ず、完封負けをくらいました。その、いやな流れを晴らしたのは、試合開始7分、1回ウラ、先頭の 秋山翔吾 。狙い澄ました一撃。センター方向122メートルの深いところへズドン。「初球、決めていった」と完璧なホームランで先制します。

そして、先発は連敗ストップを託される 森下暢仁 。防御率1.36の抜群の安定感を誇る投球で1回・2回とランナーを許すことなく、上位打線を抑えます。

前日、14安打と打ちまくった日ハム打線は簡単ではありません。3回、ノーアウトから連続ヒットを浴び、ランナー2塁・1塁のピンチ。ここで森下が真骨彫を発揮します。まずはセカンドで1つめのアウトを取ると、続く、打率3割8分超えの1番・水谷瞬 をチェンジアップで空振り三振。

そして、最後はセカンドゴロに打ちとり、ピンチ脱出。秋山が作ってくれたリードを守ります。

5回、ノーアウト・ランナー1塁からバックが森下を助けます。まずはファーストの 田中広輔 。慣れないポジションでもさすがの身のこなし。惜しくもダブルプレーとはなりませんが、ランナーの進塁を阻止します。

さらには、會澤翼 。今シーズン、新庄監督が掲げる機動力野球を封じます。

6回にも、もはや簡単に見えてしまう 菊池涼介 の背走キャッチでアウトを重ねるなど、ベテランが森下の無失点投球を支えます。

すると6回、秋山、野間峻祥 の連続ヒットでランナー2塁・1塁のチャンスを作ると、ここで回ってきたのは、3番・小園海斗 。得点圏打率セ・リーグトップの小園ですが、手堅く送りバントの構え。

チームプレイに徹し、追加点のチャンスをさらに広げるつもりが、絶妙なところに転がり、これを相手が悪送球。これを見た秋山が一気にホームイン。ほしかった2点目を手にします。

そして、1アウトになって、5番に打順を上げた田中。クリーンアップの役割をきっちり果たす犠牲フライ。連敗脱出へ大きな追加点となる3点目を挙げます。

援護を得た森下は、今シーズン最長8回のマウンドにも登ります。交流戦打率トップの水谷を打ち取ったところで、8回無四球無失点。球数も今シーズン最多の115球。防御率は、1.16となり、リーグトップに浮上しました。

森下暢仁 8回 球数115 被安打5 奪三振5 与四球0 失点0

そのウラにもさらに得点を加えたカープは、ようやく連敗ストップ。最高の仕事を成し遂げた森下は、5勝目を飾りました。(広島 6-0 日本ハム)

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