■Pickleball Park in 日本橋(2日・COREDO室町テラス)

テニス、卓球、バドミントンの要素を掛け合わせた全米で大流行中のスポーツ「ピックルボール」。その国内最大級のイベント「Pickleball Park in 日本橋」が開催され、ラケットスポーツのレジェンドたちによるエキシビションマッチが行われた。

卓球界からは東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼(34)、バドミントン界からはリオ五輪女子ダブルス金メダリストの髙橋礼華(34)、テニス界からはウィンブルドンベスト16の土居美咲(33)、そしてピックルボール界からは元全米王者のダニエル・ムーア(35)が参戦。まさにラケットスポーツ界のアベンジャーズとも言えるメンバーが一堂に介した。

水谷・土居ペア vs ダニエル・髙橋ペアで行われた第1試合は、水谷のネット際の反射神経、コートを斜めに使った土居のアングルショットが光り、水谷・土居ペアが先制。それでも、そこから元全米王者のダニエルが猛攻。髙橋もバドミントンプレイヤーらしい高い位置からのショットを決め、10対10のデュースに突入した。最後は、土居のアングルショットで勝負あり!水谷・土居ペアが13対11で第1試合を制した。

同ペアで対戦した第2試合は、第一人者として負けられないダニエルが本領発揮。鋭いスマッシュを打ち込み続け、ダニエル・髙橋ペアが11対3で勝利した。さらに、3ポイントマッチで行われた優勝決定戦もダニエル・髙橋ペアが勝利。2勝1敗で勝ち越した。

試合後、ピックルボールに初挑戦した水谷は「ラリーが続いたときに卓球を思い出した。ただ、卓球には無い”ボレー”でスマッシュが決まったので気持ちよかった」とコメント。ペアを組んだ土居も「(ピックルボールをするのは)4回目だったんですけど、特有のスピード感が好き。カンッカンッと響くような音なので、街中で出来て、開放感もあってよかった」と話した。髙橋はバドミントンとの違いに苦労しながらも「すごく楽しかったです。ダニエルさんに沢山フォローしていただいて、私も(バドミントンで)ダブルスをやってきたので、これぞダブルスだなという楽しさがあった」と話した。

日本ではまだまだ発展途上のピックルボール。今回、日本経済の中心・日本橋でレジェンドアスリートがプレーしたことで、人気スポーツへの第一歩を踏み出した。競技普及にも取り組むダニエルは「ピックルボールは日本では誰も知らないようなスポーツだったので、これからどんどん伸びていくと思う。セカンドキャリアとしてピックルボールを始めるアスリートも多いので、是非皆さんに続けてほしい」と水谷、髙橋、土居にラブコールを送った。

※写真は左から髙橋、土居、水谷、ダニエル・ムーア

ピックルボールとは

ピックルボールとは、テニス・卓球・バドミントンの要素を組み合わせたラケットスポーツ。バドミントンと同じ大きさのコートで、卓球のラケットのような”パドル”を使い、テニスのようにボールを打ち合う。近年アメリカで爆発的な人気となっており、競技人口は約900万人、1度でもプレーしたことある人は4850万人(米国民の8人に1人)に及ぶ。プロリーグも発足しており、大坂なおみやNBA、NFLのスター選手らが各チームに出資。関連市場は1兆円規模と言われており、ビジネス面でも注目を集めている。

そんなピックルボールの最大の魅力は、少しレクチャーを受ければ誰でも簡単にラリーができるようになる手軽さ。普段着のままでもプレーできるとあって、今回のイベントでも商業施設に訪れた人や通行人がプレーする姿も多く見受けられた 。

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