県内では、全国高校総体=インターハイをかけた戦いが各競技で始まっています。その中で注目されているのが「女子バスケットボール」です。県内屈指のスポーツ強豪校の一つ、工大福井高校に5月、女子バスケットボール部が新設されました。チームを率いるのは足羽高校女子バスケ部の元監督で、何度もインターハイ出場に導いた名将です。発足したばかりの工大福井女子バスケ部を取材しました。
チーム創設から2カ月の工大福井女子バスケットボール部。部員19人は全員1年生で、県内のほか、北は北海道、南は佐賀から日本一を目指し入学してきました。
小池昌鈴キャプテンは「だいぶみんな慣れてきて、お互いの性格もわかってきた。林先生の頭を使うバスケがすごくいいと思って入学した」と話します。
チームを率いる林慎一郎監督は、女子バスケの強豪校・足羽高校の元監督です。足羽高校時代にはインターハイ予選13連覇、女子チームを全国3位に導き、世代別の日本代表のヘッドコーチも務めてきた日本を代表する名将です。2022年、足羽高校での指導を若手に引継ぎ、第2の指導者人生を歩み始めました。「選手たちが自ら考えて主体的にプレーできるバスケットになればいい」と方針を話します。
さらに、アフリカから来た2人の留学生もチームメートに加わりました。身長190センチのモニカさん(セネガル)と、187センチのサジョさん(ガンビア共和国)です。サジョさんは「(日本語は)ちょっとだけ。ありがとうございます」とまだ慣れない日本語で話してくれました。
林監督は「留学生が主体となっているのが全国のトップチーム。対抗するには留学生を入れて戦うのが、いまのベースになってきている」と話します。
4月に行われた県の強化大会では準決勝まで勝ち進んだものの、福井商業に1点差負け、決勝進出とはなりませんでしたが、1年生だけのチームながら3位に入りました。
小池キャプテンは「次は必ず勝ち、決勝に行って優勝したい」と意気込み、林監督も「いいチームなので、どこまでチャレンジできるかという思い」と抱負を語ります。
インターハイ出場を掛けた県予選は31日から。現在14連覇中の足羽高校の牙城を崩しインターハイの切符を手にすることはできるのか。工大福井1年生チームの挑戦に注目です。
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