■MLB ブルワーズ 10ー6 カブス(日本時間30日、ウィスコンシン州ミルウォーキー、アメリカンファミリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が30日(日本時間)、敵地でのブルワーズ戦に登板。4回1/3で降板となり、81球を投げて、被安打8(2本塁打)、奪三振1、四死球1、失点7でメジャー初黒星を喫し、デビューから無傷の6連勝は叶わなかった。さらにメジャー初となる1試合2被弾、メジャーワーストの7失点で防御率は0.84から1.86と悪化し、メジャートップから陥落。防御率1.75のフィリーズ・R.スアレス(28)に明け渡した。

これまで2002年に石井一久(当時ドジャース)、2014年に田中将大(当時ヤンキース)がメジャーデビューから日本人最高の6連勝を記録し、デビュー戦から快進撃を続けてきた今永もこの記録に挑んだが、7失点と炎上した。

同地区でもあるナ・リーグ中地区首位のブルワーズ戦に中10日でマウンドに立った今永。ブルワーズはチーム本塁打、チーム打点がリーグ3位、チーム打率はリーグ4位と今季好調のチーム。

ブルワーズは今永対策で前日のスタメンをメンバーは変えずに1番から8番まで打順を入れ替えてきた。今永は立ち上がり1番・J.オティーズ(25)に高めのストレートを右中間に運ばれてツーベース。1死二塁で3番・C.イエリッチ(32)にもストレートが甘く入り右中間へ6号先制ツーラン。今永はストレートを打たれて2点を先制された。その後は落ち着きを取り戻し、5番・G.サンチェス(31)には粘られたが11球目のスプリットで空振り三振を奪った。

カブス打線は2回、5番・I.ハップ(29)が5号ソロで反撃、今永の先発時は16イニング得点を奪えていなかった打線がようやく点を奪ってくれた。

点を取ってもらったあとの大事なイニング、今永は1死から7番・B.パーキンス(27)に高めのストレートをライトへのツーベースを打たれてまたも得点圏に走者を許した。ここで4月21日以来のバッテリーを組むベテラン捕手のY.ゴームズ(36)が組み立てをチェンジ。8番・J.チョーリオ(20)にボールが先行すると低めのスプリットでフルカウントに持っていくと最後は高めのストレートでライトファールフライ。9番・B.テュラング(24)にはスイーパーでストライクを奪うと2球目のスプリットを打たせてライトライナーとストレートで押さずに緩急で無失点に抑えた。

するとカブス打線は2死二塁で4番・C.モレル(24)、完璧に捉えた打球はセンターバックスクリーンへ。しかし、ブルワーズのセンター・パーキンスがフェンス際ジャンプし、スーパープレーでホームランキャッチ。流れを止められてしまった。

3回、ブルワーズ打線2巡目を迎えると先頭の1番・オティーズにストレートをセンター前ヒット。ここまで4本のヒットは全てストレートを打たれた。1死一塁で3番・イエリッチには1球目のスイーパーをライト前へ、続く4番・W.アダメズには1球目のスプリットをセンター前へタイムリーで1対3。今度は入りの変化球を狙われた。そして、5番・サンチェスにはカウント2-2からスプリットを上手く拾われて、レフト線へ2点タイムリーツーベース。今永は3連打を浴びて1対5。

そして2死二塁で先ほど好プレーを見せた7番・パーキンスには1球目のスプリットを完璧に打たれ5号ツーラン。今永はメジャー初となる1試合2被弾、メジャーワーストとなる1イニング5失点となった。

4回はこの試合初めて3者凡退に抑えた今永、5回のマウンドにも上がったが1死から四球を与えた所で降板。4回1/3、81球を投げて被安打8(本塁打2)、奪三振1、四死球1、失点7で防御率は1.86。好調ブルワーズの打線組み換えにハマってしまった。

打線は鈴木誠也(29)が5試合ぶりのマルチヒットを放つなど5回までに4点を返し、9回にも2点を奪ったがブルワーズに逃げ切られた。今永はメジャー初黒星、チームも5月6日(同)以来の連勝とはいかなかった。

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