仙台市で5月27日まで行われた陸上の県高校総体。今年は県記録が更新されるなど全国への切符を狙う選手たちが続々好記録を叩き出しました。

27日までの4日間熱戦が繰り広げられた県高校総体陸上競技。期間中ひときわ会場を熱くした種目を紹介します。

『34年ぶりの記録更新』
走幅跳で大会連覇を狙った聖和学園3年・土屋拓人選手は6回目の跳躍で7メートル55センチの大ジャンプ。1990年以来34年ぶりに県記録を更新し優勝を果たしました。土屋選手は三段跳でも優勝し、二冠を達成しています。

聖和学園3年・土屋拓人選手
「東北大会インターハイはこの記録は引き継がれないので、ゼロからチャレンジャーとして1位を狙い続けていくという気持ちで頑張ろうと思います」

『圧巻の大会記録更新』
女子100メートル決勝、常盤木学園3年・千葉安珠選手は中盤から得意の伸びをみせ大会記録を更新して優勝。千葉選手は最終日200メートルでもしっかり結果を残し、2年連続の短距離二冠を達成しました。

常盤木学園3年・千葉安珠選手
「課題はまだまだたくさんあるので伸びしろじゃないが、そこに自分に楽しみをもってここから東北大会・インターハイに向けて頑張りたいと思います」

『底知れぬ急成長』
砲丸投では柴田3年・阿部佑樹選手が6投目に自己ベストを68センチ更新する16メートル71で優勝。「体を回転させるコツがわかってきた」と去年の秋から急成長を遂げている阿部選手は円盤投げとの二冠をひっさげインターハイ優勝を目指します。

柴田3年・阿部佑樹選手
「ライバルが(記録を)伸ばしてきているので、おのずと負けたくない気持ちが出たんだと思う」

『東北学院勢の快進撃』
八種競技では元中学・全国チャンピオン東北学院2年・千葉遼選手が跳躍、トラック、投てきの八種全てで首位に立ちこの種目連覇。昨年東北大会4位でインターハイを逃した悔しさをバネにさらなる高みを目指します。

東北学院2年・千葉遼選手
「1位という結果には納得できているんですけど自分の記録に勝負できなかったことが少し悔しいです」

女子400メートルでは3年・金田彩希選手が去年の東北新人準優勝の実力をいかんなく発揮し優勝。さらに200メートルでも2位に入った金田選手は最終学年の今年、初の全国を狙います。

東北学院3年・金田彩希選手
「だんだん調子はちょっとずつ上がってきている。これから東北大会でも上げていけるように頑張りたいと思います」

男子800メートル決勝では3年・嶺岸優羽選手が終盤一度リードを奪われるも落ち着いた走りで逆転し優勝。去年東北大会決勝で逃したインターハイ出場を狙います。

東北学院3年・嶺岸優羽選手
「抜かれたスピードにすぐに対応できたのでラストの直線で抜かすことができたと思います。まずはしっかりインターハイ出場を決めたいと思います」

さらに女子100メートルハードルでは2年佐藤柚希選手が優勝。去年の国体4位の実力者が全国へむけ飛躍を誓います。

東北学院2年・佐藤柚希選手
「自己ベストを更新できてとてもいいレースになりました。今年の目標は東北大会で優勝してインターハイに出場することです」

『現れた新星』
短距離男子では仙台二高2年・玉木大誠選手が100メートル200メートルで二冠。厳しい受験を乗り越え2年生となった今年。陸上でも急成長を遂げた新星は初の全国を目指します。さらに女子三段跳で優勝した常盤木学園2年・菅原小鈴選手は今年1月に跳躍をはじめたばかり。4か月あまりで県トップに躍り出た新星はこの先もさらなる成長が期待されます。

『全中女王さすがの走り』
女子1500メートル決勝では去年の中学チャンピオン、仙台育英1年・黒田六花選手が登場。3年の留学生デイシー・ジェロップ選手に最後まで食らいつき見事ワンツーフェニッシュを決めました。

仙台育英1年・黒田六花選手
「これからの東北大会に向けて練習をしっかり積んでまた自己ベスト狙って頑張りたいと思います」

『歴史を止めた1年生』
女子3000メートルでは東北1年・男乕(おのとら)結衣選手がラスト200メートルで仙台育英をかわして優勝。この種目1996年から続いていた仙台育英の優勝は28年で途切れました。

東北1年・男乕結衣選手
Q育英に勝利「結構うれしくてまだわからないが明日くらいになると余韻で(当日に)戻りたいと思うと思う」

熱戦の中、4日間の日程を終えた陸上・県高校総体。上位入賞者が参加する東北高校陸上競技大会は来月14日から17日まで福島県で行われます。

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