バレーボール男子日本代表の髙橋藍(22)が28日、都内でSVリーグ・サントリーサンバーズへの入団会見を行った。
この日、黒色のスーツにチームカラーの赤色のネクタイで会見に出席した髙橋は、「私、高橋藍は2024‐2025シーズンから日本でプレーすること、サントリーサンバーズでプレーさせていただくことを選びました」と改めて報告。今回の決断を「新たな環境に身を置き、バレーボール選手としてさらに進化するための挑戦」と位置づけ、移籍の経緯について「違う国のバレーに挑戦することで、さらに成長の幅が広がるのでは」と説明した。期間は「1年ごとの勝負に徹したい」と、単年契約。背番号はイタリアと同じ「12」を背負う。
ポーランド、トルコリーグも検討していた中で日本のSVリーグを選択。「新リーグに移行することで世界的にも今最も注目されていること、日本の緻密なバレーボールに世界トップ選手のパワーが加わることでさらに自身が成長できる環境だと感じました」。迷いながらも日本でのプレーを選んだ理由を明かした。
サントリーは2023-2024のVリーグで2年ぶりに優勝。5月6日に行われた第72回黒鷲旗 全日本男女選抜大会の決勝でも2大会ぶり10度目の優勝を果たした強豪チームだ。サントリーを選んだ理由を「世界一を目指しているクラブであることが一番重要でした」といい、「昨年日本チームとしては初めてメダルを獲得した世界の強豪であり、世界一を目指せるチーム」と髙橋。「そのチームの一員として戦えるのは今からすごく楽しみ」と胸を躍らせた。
チームには髙橋がバレーを始めた“原点”でもある兄・塁(24)が所属。ビデオメッセージで「高校生(東山高校)ぶりに一緒にプレーできるということを非常に楽しみにしています」と呼びかけた兄に、「決める時もすごく相談しましたし、兄がいるということも背中を押されて。心強いと思っているのでぜひ一緒に日本一、世界一を目指したいなと思います」と笑顔で応えた。
男子日本代表はネーションズリーグを戦っていて、髙橋は6月4日から福岡・北九州市で行われる第2週からの出場を予定している。「来週からネーションズリーグ、2ヶ月後にはオリンピックがやってきます。代表でもメダル、頂点を目指し頑張りたい」。「やってみなはれ精神で、クラブでも代表でも世界一を目指します」と力強く意気込んだ。
髙橋は日本体育大学在学中の2021年に、バレーボールの最高峰、イタリアリーグセリエAのパッラヴォーロ・パドヴァに入団。2023年からはヴェロ・バレー・モンツァに移籍し、今季は攻守にわたるプレーでチームをプレーオフ準優勝に導いた。
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