高い評価を獲得してヒットを記録した都市建設シム「Cities: Skylines」(2015年)の続編として,ファンの大きな期待を受けつつ,2023年10月にリリースされた「Cities: Skylines II」だったが,バグの多さに加えてパフォーマンスも悪く,「アーリーアクセス版をリリースした」などの厳しい評価が目立っていた。
それにもかかわらず,新しい建物が使用可能になるDLCを小刻みに発売し,とくに第3弾の「Beach Properties」は,収録コンテンツの乏しさから,Steamで今年リリースされた全作品の中で最も低いレビュースコアを獲得してしまった。
この事態を受けて,Colossal OrderのCEOマリーナ・ハリカイネン(Mariina Hallikainen)氏とParadox InteractiveのCEO代理マティアス・リリャ(Mattias Lilya)氏は連名で,Paradox Interactiveの公式フォーラムとSteamストアページのお知らせで謝罪を行ったのだ。
謝罪文で両名は「私たちは非現実的な期間でゲームの欠点を補うことができると考え,現状では公開すべきではなかったDLCを急いで発売してしまいました」と述べている。そのうえで,「以前,ゲームの状態を改善すると約束したにもかかわらず,DLCの販売を優先し,多くのゲーマーの信頼を失ってしまったことを反省している」という。
また,「Deluxe Relax Radio」以外の全DLCをSteamのストアページから一時的に削除すると共に,今春の販売を予定していた「Cities: Skylines II」のコンシューマ機版のリリースを延期。10月を目標にするが,4月のビルドを確認するまでは発売時期は明言できないとしている。
なお,PC版とコンシューマ機版はチームが異なるため,コンシューマ機版の動きに関係なく,PC版チームは改良に集中していくとのこと。
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