最初のビックリマン商品は1977年に発売されており,当初はユーモアあふれるギャグや実写をイラスト化したどっきりシールが封入されていた。その後,1985年に「天使」「お守り」「悪魔」が登場する「悪魔VS天使シリーズ」が発売されると,社会現象になるほどのブームを巻き起こし,マンガやアニメ,ゲームなどのメディアミックス展開も行われ,人気コンテンツとして確立している。
今回,クローズドテスト版を事前にプレイする機会をもらったのでプレイレポートを掲載しよう。なお,正式サービスのバージョンとは異なる可能性がある点にはご了承を。
キャラとシールを集めてチームを編成
オートバトルながら奥深さも感じられる
ビックリマン・ワンダーコレクションは,天聖界に住む天使達が, 天魔界から来た悪魔たちと,謎の異変によって現れた未知の魔物からの侵攻により,劣勢に立たされている世界が舞台だ。プレイヤーはこの世界に迷い込んだ記憶喪失の人物となり,「聖魔図鑑」を使って天使を助けながら,世界に起きている異変の原因と自らの記憶を探っていく。
登場キャラクターの設定は悪魔VS天使シリーズがベースになっているが,まだ誰も知らないビックリマンのストーリーと世界が待っている。
本作のバトルシステムは,各キャラクターの必殺技にあたる「奥義」のみ任意で発動できるオートバトルを採用している。4人編成のチームが3チーム(計12人)までバトルに参加できるが,奥義を使用できるのはメインチームの4人だけ。残る2チーム(8人)はサブチームという形になり,完全にオートで戦うことになる。
バトルでは出現する敵をすべて倒せばクリアだ。プレイヤーのチームが全滅,もしくは制限時間内に決着をつけられないと敗北になってしまう。
各チームの編成は「前衛1人,中衛2人,後衛1人」という形になっており,各キャラクターには配置可能なポジションが決まっている。また,キャラクターはコストも設定されているので,全キャラの合計コストがコストの上限を超えないようにチームを編成する必要もある。コストの上限はプレイヤーランクと共に上昇し,さらに育成によってキャラクターのコストを下げられる。チーム強化に欠かせない,重要なポイントになるはずだ。
また,ガチャで入手できるキャラクターは★1から★3まで存在し,★3は固有の「リーダースキル」を持っている。その名のとおり,リーダーに設定すると効果を発揮する能力なので,編成時に確認しておくといいだろう。
バトルでは,さまざまなサポート効果を発揮するシールの編成(最大5枚)も重要だ。それぞれに固有の効果があり,特定の条件(「バトル開始時」「wave開始時」「キャラが戦闘不能時」など)を満たすと自動的に発動する。
また,シールには「リンク効果」も設定されており,関係性の深いキャラクターなどを一緒に編成すると,組み合わせに応じた効果が発動する。もちろんバトルに役立つものばかりなので,編成時に意識すべきポイントだ。
キャラクターやシールは基本的にガチャから入手可能だ。また,一部のシールはメインクエストのハードステージでも手に入るようだ。
素材を集めてパワーアップ
育成もシンプルで分かりやすい
キャラクターの育成システムには,専用アイテムによる「レベルアップ」や「ブースト強化」,スキルのレベルが上がる「スキル強化」,★の数が増えて能力が上昇したり,編成コストが減少したりする「スター解放」,奥義を強化する「奥義覚醒」といった要素がある。★の数は5まで増やせるが,★4になると専用装備を作成できるようになる。
一方,シールの育成は通常,レベル5までは専用アイテムを使って上げられる。また,同一シールを入手するとレベル上限を開放できるため,最大レベル10まで強化可能だ。
キャラクターやシールはバトルに欠かせない存在ではあるが,ビックリマンと言えば,シールをコレクションする楽しさが忘れられない。それを体験させてくれるのが「シール図鑑」だ。
入手したシールはシール図鑑に登録され,いつでもじっくりと眺められる。しかも,商品発売当時のシールをできる限り再現しているとのことで,表面のキャラクターだけでなく裏面の説明文やイラストもファン納得の出来だ。正式リリース後はアップデートにより,シールの種類が増えていくだろうから,コレクションの楽しみを思う存分味わいたい。
スマホゲームとしてはそれほど複雑な要素はなく,気軽に楽しめるRPGと言えるが,キャラクターとシールによるチーム編成には奥深さがある。なによりシールのコレクション要素にはビックリマンらしさを感じられ,イラストや説明文などにもこだわりが伝わってきた。
「ビックリマン」と聞いて,懐かしさを覚えるゲーマーはぜひ公式サイトやストアをチェックしてほしい。
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