マーベラスが2024年4月19日の配信開始を予定している「ビックリマン・ワンダーコレクション」(iOS / Android)は,ロッテが販売するシール付きウエハースチョコ「ビックリマンチョコ」を題材とするコレクションRPGだ。その名のとおり,ビックリマンシールを集めて図鑑を埋めていくコレクション要素をはじめ,集めたシールで自由にチームを編成してゲームだけのオリジナルストーリーやバトルコンテンツが楽しめる。


 最初のビックリマン商品は1977年に発売されており,当初はユーモアあふれるギャグや実写をイラスト化したどっきりシールが封入されていた。その後,1985年に「天使」「お守り」「悪魔」が登場する「悪魔VS天使シリーズ」が発売されると,社会現象になるほどのブームを巻き起こし,マンガやアニメ,ゲームなどのメディアミックス展開も行われ,人気コンテンツとして確立している。

 今回,クローズドテスト版を事前にプレイする機会をもらったのでプレイレポートを掲載しよう。なお,正式サービスのバージョンとは異なる可能性がある点にはご了承を。



キャラとシールを集めてチームを編成

オートバトルながら奥深さも感じられる


 ビックリマン・ワンダーコレクションは,天聖界に住む天使達が, 天魔界から来た悪魔たちと,謎の異変によって現れた未知の魔物からの侵攻により,劣勢に立たされている世界が舞台だ。プレイヤーはこの世界に迷い込んだ記憶喪失の人物となり,「聖魔図鑑」を使って天使を助けながら,世界に起きている異変の原因と自らの記憶を探っていく。
 登場キャラクターの設定は悪魔VS天使シリーズがベースになっているが,まだ誰も知らないビックリマンのストーリーと世界が待っている。

プレイヤーが天聖界で目を覚ますと記憶を失っており,手には聖魔図鑑を持っていた。指南役の「ちょこ」は聖魔図鑑に宿る精霊だ。ナビゲーターの役割も務めてくれる

お馴染みのキャラクターたちがシールのイラストそのままに登場する

 本作のバトルシステムは,各キャラクターの必殺技にあたる「奥義」のみ任意で発動できるオートバトルを採用している。4人編成のチームが3チーム(計12人)までバトルに参加できるが,奥義を使用できるのはメインチームの4人だけ。残る2チーム(8人)はサブチームという形になり,完全にオートで戦うことになる。
 バトルでは出現する敵をすべて倒せばクリアだ。プレイヤーのチームが全滅,もしくは制限時間内に決着をつけられないと敗北になってしまう。

キャラクターはそれぞれ固有のアクションで攻撃などを行い,メインチームが使用できる奥義はカットインが入るため,見ごたえも十分

メインクエストを進めていくとボスキャラとの戦いも待っている。一部の強敵は奥義を使用することもあり,直前には警告画面が表示される

 各チームの編成は「前衛1人,中衛2人,後衛1人」という形になっており,各キャラクターには配置可能なポジションが決まっている。また,キャラクターはコストも設定されているので,全キャラの合計コストがコストの上限を超えないようにチームを編成する必要もある。コストの上限はプレイヤーランクと共に上昇し,さらに育成によってキャラクターのコストを下げられる。チーム強化に欠かせない,重要なポイントになるはずだ。
 また,ガチャで入手できるキャラクターは★1から★3まで存在し,★3は固有の「リーダースキル」を持っている。その名のとおり,リーダーに設定すると効果を発揮する能力なので,編成時に確認しておくといいだろう。

バトルの開始前にチーム編成やリーダー設定,シール編成などを行える。編成プリセットや項目を選択してから,自動編成に任せることも可能だ

キャラクターには5種の属性があり,それぞれに相性が存在する。バトルに挑む前のチーム編成が勝敗を大きく左右すると言っていい

 バトルでは,さまざまなサポート効果を発揮するシールの編成(最大5枚)も重要だ。それぞれに固有の効果があり,特定の条件(「バトル開始時」「wave開始時」「キャラが戦闘不能時」など)を満たすと自動的に発動する。
 また,シールには「リンク効果」も設定されており,関係性の深いキャラクターなどを一緒に編成すると,組み合わせに応じた効果が発動する。もちろんバトルに役立つものばかりなので,編成時に意識すべきポイントだ。

シールの効果はさまざま。自分のチーム編成に合ったシール編成を考えなくては……

特定のシールを一緒に編成すると「リンク効果」が発動できる。発動条件や効果の詳細はシール情報から確認しよう

 キャラクターやシールは基本的にガチャから入手可能だ。また,一部のシールはメインクエストのハードステージでも手に入るようだ。

ハードステージをクリアすると,シールが報酬としてドロップすることも。ハードステージは特定の条件をすべて達成したうえでクリアすると,スキップ可能になるのでシールを集めやすい


素材を集めてパワーアップ

育成もシンプルで分かりやすい


 キャラクターの育成システムには,専用アイテムによる「レベルアップ」や「ブースト強化」,スキルのレベルが上がる「スキル強化」,★の数が増えて能力が上昇したり,編成コストが減少したりする「スター解放」,奥義を強化する「奥義覚醒」といった要素がある。★の数は5まで増やせるが,★4になると専用装備を作成できるようになる。

キャラクターのレベルはプレイヤーランクと同じ数値まで上げられる。なお,プレイヤーランクはメインクエストなどをクリアしていくと上昇していく仕組みだ

キャラクターの育成にはそれぞれの要素の専用アイテムが必要だが,アイテムを獲得できるコンテンツを確認できるのは助かる

 一方,シールの育成は通常,レベル5までは専用アイテムを使って上げられる。また,同一シールを入手するとレベル上限を開放できるため,最大レベル10まで強化可能だ。

シールの能力とリンク効果を確認したうえで,チーム編成に合ったシールを強化し,編成していこう

 キャラクターやシールはバトルに欠かせない存在ではあるが,ビックリマンと言えば,シールをコレクションする楽しさが忘れられない。それを体験させてくれるのが「シール図鑑」だ。
 入手したシールはシール図鑑に登録され,いつでもじっくりと眺められる。しかも,商品発売当時のシールをできる限り再現しているとのことで,表面のキャラクターだけでなく裏面の説明文やイラストもファン納得の出来だ。正式リリース後はアップデートにより,シールの種類が増えていくだろうから,コレクションの楽しみを思う存分味わいたい。

シール図鑑で集めたシールを鑑賞できる。フィルターやソート機能があるので,お目当てのシールを見つけやすい

ジャイロ機能やスワイプ操作でシールを傾ければ,キラやヘッドの光の反射も再現可能。裏面の再現度もかなり高い

シールを集めていくとコレクターランクが上がり,チームのパラメータやシールのサポート効果にボーナスが発生するため,コレクションの恩恵は大きい

 スマホゲームとしてはそれほど複雑な要素はなく,気軽に楽しめるRPGと言えるが,キャラクターとシールによるチーム編成には奥深さがある。なによりシールのコレクション要素にはビックリマンらしさを感じられ,イラストや説明文などにもこだわりが伝わってきた。
 「ビックリマン」と聞いて,懐かしさを覚えるゲーマーはぜひ公式サイトやストアをチェックしてほしい。

入手したシールは7枚まで,ホーム画面に好きなように配置できる。お気に入りのシールを並べてほしい。なお,ホーム画面の背景も変更可能になるようだ

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