つねに4色のカービィたちといっしょに冒険

 2004年(平成16年)4月15日は、ゲームボーイアドバンス用『星のカービィ 鏡の大迷宮』が発売された日。本日で発売から20周年の節目を迎えたことになる。

 『星のカービィ 鏡の大迷宮』は、任天堂から発売されたアクションゲーム。定番のステージ形式とは異なり、探索型ゲームのような巨大なマップの迷宮を冒険していくのが大きな特徴となっている。

 2023年9月29日より“Nintendo Switch Online + 追加パック”に追加されているので最近遊んだばかりというプレイヤーもいるんじゃないだろうか。

 ゲームの舞台となっていたのはプププランドのはるか上空に存在する“鏡の国”。ここは鏡に映る願いが叶う夢の世界だったはずなのだが、何者かの仕業で悪い心だけ映し始めて邪悪な世界へと変じてしまった。

 そんな折、あきれるほど平和なプププランドのカービィの前には様子のおかしなメタナイトが出現。突然剣で斬り付けられたカービィはなんと4色(4体)のカービィに分裂してしまう。

 カービィたちは急いでメタナイトを追いかけるが、それが新たな冒険の始まりとなってしまった。プレイヤーは4色のカービィで助け合いながら、鏡の国の平和を取り戻すため、8つに割られた“ディメンションミラー”のカケラを集めていくことになる。

 本作では“セントラルサークル”をスタート地点の拠点とし、いくつものエリアに分かれた鏡の大迷宮を冒険していく。どのエリアからでも攻略が可能と自由度が高かったので、当時は『星のカービィ』シリーズの中でもけっこう異色な作品だったのではないかな。

 手に入れたエリアマップを確認しながら複雑に入り組んだ大迷宮を進んでいくのはかなりのドキドキ感。おなじみのコピー能力駆使して仕掛けを解くといった要素もあった。各エリアのゴールには“大スイッチ”があり、押すことでセントラルサークルへと戻り、新たなエリアへ旅立つことができた。

 ソロプレイでもマルチプレイでもつねに4体4色のカービィで協力しながら戦うところも本作の醍醐味。通常はそれぞれが独自に探索しているが、ひとりでは倒すのに難儀するボスや自分が持っていないコピー能力を必要とする謎解きに直面した場合は、“携帯通信機”を使いSOSを発信して呼び出し。ほかのカービィたちが持つコピー能力をうまく使って切り抜けるなど、新たな協力プレイの仕組みに心躍らせたはず。

 マルチプレイでも当然それぞれのプレイヤーが自由に行動可能だったが、SOSの救援要請をまさかの無視することができたのはちょっと笑ってしまう。

 おなじみの吸い込みがパワーアップしていて、吸い込み続けることでさらに大きな口を開けて“がんばり吸い込み”に変化するのもおもしろい。通常は吸い込めない巨大な敵を吸い込んだり、壊すことのできない重いブロックを動かしたりとさまざまな使い道があった。

 “ギガトンパンチ”や“刹那のつまみぐい”、“なみのりスターライド”などのサブゲームが存在するのもシリーズならではのお楽しみ。競い合うこともできたので、マルチプレイは本編ではなくサブゲームのほうを楽しんだ人も多かったんじゃないだろうか。

 ゲームの最新作は2023年2月24日に発売された『星のカービィ Wii デラックス』。また、2024年9月13日には『星のカービィ ディスカバリー』のサウンドトラック2種『コンプリートサウンドトラック』と『サウンドセレクション』が発売予定となっている。

 変わり種としては着せ替え人形リカちゃんとのコラボした“星のカービィだいすきリカちゃん”が9月にタカラトミーから発売予定。7月末から予約開始らしいので、双方のファンは要チェックといった感じだろう。

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