2024年は記録的な猛暑や大雨などの影響で、我々の食卓は物価高に苦しめられました。年の瀬が迫る今、何がお買い得なのか聞いてきました。
“高騰”キャベツに大根、ブロッコリー…来年ジャガイモやタマネギも値上がりか
今年、食卓を揺るがす“事件”といえば、キャベツの高騰です。
都内のスーパー「アキダイ 関本本店」では1月は1玉138円でしたが、高温などの影響で5月には410円となりました。
アキダイ 秋葉弘道 社長
「“事件”と言っていいぐらいの価格帯になっていた」
記録的な猛暑がさらなる“事件”を引き起こします。11月に入ると1玉429円にまで高騰、12月23日もその価格は429円と高値が続いています。
他にも大根1本が213円、ブロッコリーも1個321円といま、高いそうですが…
アキダイ 秋葉弘道 社長
「我慢できるのであれば、今よりは年末ギリギリの方が(値段は)下がると思います」
今年のうちに買っておいたほうが良いという野菜を聞きました。
アキダイ 秋葉弘道 社長
「ジャガイモとタマネギ。最近(産地の)北海道も高温になっている影響で、年明けの分をどんどん年内に出していくんですよ。年明けになったらグングン値段が上がっていきますね」
鮮魚店ではタコの脚1本で1000円超え!数の子やカニは早めがお得?
東京・品川区の鮮魚店「魚河岸 中與商店 武蔵小山店」では、年末年始に欠かせない食材が高騰しています。
北海道での秋サケの不漁により、特に値上がりしているのがイクラです。
現在販売しているのは輸入品ですが、小さいパックでも1000円を超えてしまいます。
魚河岸 中與商店 武蔵小山店 前里芳樹 店長
「輸入品も例年よりも2~3割ぐらい値段が上がってきています」
海外からの需要が高まっているというタコは、なんと100グラム699円。脚1本で1000円を超えてしまいます。
また、早めに買っておいたほうが良いというのが数の子やカニです。
魚河岸 中與商店 武蔵小山店 前里芳樹 店長
「数の子(ニシン)がとれているので、値段が少し下がっている形ですね。カニ、数の子になってくると、年末ギリギリになってくると、数がどうしても少なくなるので、先に買っていただくほうがよろしいかと思います」
ただ、なるべく出費を抑えようと、こんな人も…
買い物客
「ふるさと納税でイクラを頼むとか。カニもふるさと納税で頼みました」
そして、食卓を揺るがす事件といえば“令和のコメ騒動”。来年はどのような見通しになるのでしょうか。
“令和のコメ騒動”価格戻らず 来年の見通しは?
井上貴博キャスター:
コメが不足している状況から、価格の高止まり続くのではないかといわれています。
2024年の主食用米の価格は、2023年と比べて跳ね上がりました。
【主食用米の価格】農林水産省 相対取引価格の平均値
2023年:1万5315円
2024年:2万3388円
1993年:2万3607円
1993年の大凶作のときは2万3607円だったので、大凶作の時とほぼ同じ水準まで上がったということです。
コメの取引価格高騰の背景としては、▼去年夏の猛暑による収穫不足で供給量が減少、一方で、▼コロナ禍が明け、外食産業の需要が高まったということがあげられます。
ホラン千秋キャスター:
小麦アレルギーの子どもは、米粉のパンなどを食べる機会が多いと思いますが、そこまで影響が出てしまうのでしょうか。
井上キャスター:
これまでの“価格転嫁ができない状況”が長引くと、コメ農家が潰れてしまうといわれています。
米流通評論家の常本泰志さんは「これまでが安すぎた。物価上昇やコスト上昇を価格に転嫁できず、上がった価格でも農家としてギリギリ」としています。
これから先は、5キロで3000円~3500円程度が普通の水準になっていくのではないかといわれています。
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