岩手銀行は経営陣向けに人材の多様性や公平性を重視するDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、多様性・公平性・包括性)に関する研修を実施した。岩山徹頭取ら取締役全員と執行役員のほとんどが参加した。福祉スタートアップのヘラルボニー(盛岡市)が監修した。
21日の研修では滋賀県甲賀市の福祉施設、やまなみ工房の山下完和施設長が入所者のアート活動に取り組む背景などを紹介。DE&I研究の野口晃菜氏が「公平性実現が最も難しい」と講演した。
岩手銀幹部は「見えにくい役」「聞こえない役」など少数派の立場に身を置くワークショップも体験した。多数派が見落としがちな観点に気づいてもらうのが狙い。受講後、岩山頭取は「当行も異彩を放つ企業をめざしたい」と感想を述べた。
実施したのはヘラルボニーが開発した経営層向け研修「ダイバーセッションプログラム・フォー・エグゼクティブ」で、岩手県内の企業が受講するのは岩手銀が初めてという。両社は4月、アートを活用したまちづくりなどを推進するパートナー契約を結んでいる。
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