競技用ウエアの縫製加工を手掛ける越前市の「東武ニット」が、福井地方裁判所から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。
 
民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、「東武ニット」は1980年に設立されたトレーニングウエアや競技用ウエアなどの縫製加工を手掛ける会社で、大手スポーツウエアブランドからの発注を受け、2013年12月期には年間約4800万円を売り上げていました。
 
しかし、国内のスポーツ競技人口の減少傾向となるなか、大口受注先の生産戦略で発注が減少。業況改善に至らないまま、工場設備などへの先行投資の負担も重く、先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念し、今回の措置となりました。
 
負債は債権者約32人に対し、約1億1000万円です。
 
福井県内では、2024年の倒産件数がこれで47社となり、コロナ禍の2020年の48社に迫る水準となっています。

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