看護師から転身した店主が営む、地域に寄り添ったカフェが岩手県盛岡市渋民にオープンした。独特な焼きオムライスやお客の声から生まれたラーメンなど、心温まるメニューで地元の人々を癒している。
2024年8月、盛岡市渋民に「cafe moca」がオープンした。店主の小澤はるかさんは地元出身で、以前は看護師をしていた。「幼い頃から好きだった料理を仕事にしたい」という思いから転身を決意したという。
小澤さんがこの地域を選んだ理由には、深い思いがある。
「看護師をしてたので周りに高齢の方がすごく多いなと思った。そこに寄り添った形でお店をオープンできればいいかなと」と語る。
外食を楽しみたいが遠出が難しい人々の力になりたいという想いが、店の立地やコンセプトに反映されている。
店の人気メニュー「焼きオムライス」には『お客さんを楽しませたい』という工夫が詰まっている。
店主 小澤はるかさん
「ケチャップライスに卵をのせて(オーブンで)焼いている。変わった形のオムライスを提供したいなと思って作った」
中にはチーズやウインナーをトッピングし、さらにケチャップをベースにした自家製ソースかけて仕上げる。甘じょっぱい味わいが食欲をそそる一品だ。
「cafe moca」では、お客の声を大切にしたメニュー作りを心がけている。
その一例がラーメンだ。「寒くなってきてラーメン食べたいなっていう意見があったので、試行錯誤して作った」と小澤さん。
豚骨としょうゆのうま味をギュッと閉じ込めた自家製スープに、背脂のパンチが効いた一杯は、しっかりとした食べ応えがある。
ツルツルっと喉越しのいい細麺との相性も抜群だ。
ラーメンをひと口食べて『やっぱり半ライスも』というお客さんも結構いるという。
デザートメニューも充実しており、10食限定のクリームブリュレは特に人気だ。「食べやすい味で、卵アレルギーの方も食べれるように仕上げてます」と小澤さん。子供から年配の方まで幅広い層に愛されている。
イートインのほかテイクアウトとして日替わりのお弁当は、お客さんの要望に合わせて作ることが多いという。
店主 小澤はるかさん
「ここらへん飲食店が少なかったからすごく助かるとか、持って帰れるからありがたいという言葉をいただいていてうれしい。地元のみんなに愛される温かい店になればいいなと思う」
春になれば壮大な岩手山を眺めながら食事も楽しめるようになる「cafemoca」は、地域に寄り添った憩いの場を目指して思いやりが詰まったカフェだ。
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