沿岸部の冷え込みや雪とともにやってきたのが「季節ハタハタ」。秋田県男鹿市では水揚げがあるものの、ハタハタ本隊の接岸には至っていません。また、しけが続いて漁に出られないなど、成果を得られていない地域も多く見られます。

19日早朝、男鹿市の北浦漁港では60キロのハタハタが水揚げされていました。

男鹿市北浦地区の北浦と相川の2つの漁港では、18日に季節ハタハタが計220キロ水揚げされ、本格的な漁の始まりが期待されていました。

北浦漁港の漁業関係者に「体感的にだいぶ取れるようになってきたか」と尋ねてみると、返ってきたのは「いやいやいやまだでしょ全然。これからでしょ。期待を込めて」という言葉でした。

60キロという漁獲量は満足のいく結果ではないものの、漁業関係者は今後の漁に向けて気持ちを切り替えていました。

一方、県内のほかの地域でも漁は足踏み状態。八峰町の19日の水揚げは、八森漁港は1キロに満たなかったほか、岩館漁港は数匹にとどまりました。

また、2023年は季節ハタハタが取れずにシーズンを終えたにかほ市の金浦漁港は、しけが続いて2週間以上漁に出られていません。

漁師の佐藤正勝さんは、「これほどひどいのは初めて。天気がとにかく回復して漁に出ないと答えが出ない。結局いろいろとデータはあるが、自然のものなのでいつ出るのかも分からないし、いつ来なくなるのかも分からない」と話します。

ハタハタを待ち望む日はいつまで続くのか、関係者は頭を悩ませています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。