白い石灰などで覆われ耕作できなくなった岩手県一関市内の農地が違反転用に当たるとされた問題で、市は国などに返還すべき1億2千万円の交付金が国に要望した結果、670万円に減額されたことを明らかにしました。

一関市は12月18日に開かれた市議会の調査特別委員会で交付金の返還について説明しました。

一関市内では採掘で出たとみられる石灰などで覆われた農地が16ヘクタールあまり確認されています。

これは違反転用にあたるとされていて、市は農地がある集落に支払われていた総額約1億2千万円の交付金を国や県に返還する必要が生じていました。

特別委員会では市が負担軽減のため県を通じて国に要望した結果、草刈りなどにより耕作できる状態に管理されていた農地は対象から外れることになり、返還額が670万円に減額されたことが報告されました。

一関市 佐藤善仁市長
「減ったことは負担が少なくなったわけなので、良いか良くないかと言えば良い方の結論だった」

市は今後、返還額を盛り込んだ補正予算案を市議会に提出する予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。