自動車大手のホンダと日産自動車が、経営統合に向けた協議に入ることがわかりました。

統合が実現すれば、世界第3位の販売台数を誇るグループが誕生することになります。

ホンダ本社前から、フジテレビ経済部・丹羽うらら記者がお伝えします。

自動車産業が100年に1度という大きな転換点を迎える中、大手2社の経営統合は、業界の構造を大きく変える可能性があります。

EV(電気自動車)や自動運転など新たな分野で、アメリカのテスラや中国のメーカーが急速に力を伸ばす中、両社にとって競争力の向上は急務です。

売り上げが振るわない日産は営業利益が90%を超えて減っていて、業績立て直しが差し迫った課題になっているほか、ホンダも、中国市場での販売で苦戦しています。

ホンダ・三部敏宏社長:
(日産・三菱と)あらゆる可能性の話をしている。(Q.可能性の中には経営統合も含まれる?)上から下まで可能性はあると思う。

ホンダと日産は、2024年3月に協業に向けた検討を始め、8月から、部品の共通化などの協議を進めてきました。

経営統合が実現すれば、世界販売台数は700万台を超え、トヨタやフォルクスワーゲンに次ぐ、世界第3位のグループが誕生します。

競争力の強化につながる戦略を描けるのか、今後の大きな焦点になります。

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