10月の記録的な大雨で被災し運休していたJR日南線の南郷~志布志間が運行を再開した。利用者からは安堵の声があがる一方、JR九州は日南線の一部区間について「将来のあり方を議論したい」と呼びかけている。路線の存続を望む声は届くのか。

運行再開に利用者は安堵

JR串間駅では12月2日朝、始発の列車を利用する高校生などが次々と訪れ、串間市の職員や駅員から「乗って残そう日南線!」と書かれたカイロを受け取っていた。

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日南線の南郷~志布志間は、10月22日の記録的な大雨で線路の築堤が崩れるなどして運休が続いていた。運休中、バスによる代替輸送などで通学していた利用客にとっては、42日ぶりの、待望の運行再開となった。

利用客:
バスの時は大変だった。動いて嬉しい。

JR九州宮崎支社 片田大士企画運輸課長:
やはり地域の足、通学で利用されている方々の足として、非常に重要な役割を果たしていると改めて感じた。

JRは将来のあり方に議論求める

一方で、日南線の油津~志布志間は、乗客数の減少で赤字が続いている。JR九州は、県や沿線自治体などと将来の地域交通のあり方に関する議論を進める考えを示している。

利用客:
少ないけど利用をする人はいると思うから、無くならないでほしい。
できれば鉄道は存続してほしい。車もあるが、最終的な乗り物として、鉄道の方がいいと思う。
景色もきれいで、観光資源としての役割もあると思うので、ずっと志布志まで残してほしい。

JR日南線利用促進連絡協議会の会長を務める串間市の島田俊光市長は、「存続してもらうためには我々も努力していかなくてはならない。JR、日南市、志布志市としっかり話をしかなくてはならない」とコメントしている。

(テレビ宮崎)

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