開幕まであと4か月に迫っている大阪・関西万博。1970年の“大阪万博”で話題となり全国に広がった「回転寿司」。そして、爆発的な人気になったのが世界初の「缶コーヒー」でした。

■1970年の“大阪万博” 回転寿司・缶コーヒー 人気のきっかけ

加藤シルビアキャスター:
4か月後に迫っている大阪・関西万博についてです。

実は、前回、1970年の“大阪万博”をきっかけに「回転寿司」が人気爆発となりました。ほかにも「缶コーヒー」も人気になりました。それまで、コーヒーは瓶で飲んでいましたが、前回の“大阪万博”をきっかけに缶コーヒーが普及し、知られるようになったということです。

■万博費用、また増額 IRへの転用もどうなる?

今回の大阪・関西万博は大阪の夢洲(ゆめしま)で、2025年4月13日から10月13日の半年間、開催されます。11月29日現在、161の国・地域、9つの国際機関が参加表明をしています。

「会場建設費」は当初の1.9倍の2350億円となっています。さらに12月に入り、「警備費」も約255億円(+55億円)、「機運醸成費」と呼ばれるいわゆるPR費も約69億円(+29億円)になると報じられました。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
「機運醸成費」は、いかにも役所がつけたというネーミングで、強引に「盛り上がりに欠けているからPRしよう」というのが見え見えです。

井上貴博キャスター:
これまで批判的に報じてきていたと思いますが、個人的には投資自体を批判するのはナンセンスだと思います。

成長するためには投資が必要なので、これで今試算されてる“兆円規模”の経済効果が得られるかどうかに興味があります。2030年のIRなどにも繋がることなのではないでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
この場所をそのままIRに転用しようという動きがあると聞いていますが、その辺はもう少し地元の人たちとの話し合いなど、コンセンサスを得る必要があると思います。

新しいことにチャレンジすること自体はいいと思いますが、どんぶり勘定で勧めて、どんどん(費用が)膨れていってしまうのは、あまりよくないことです。少なくとも経過を透明化することは最低限必要だと思います。

■期間中毎晩ライトアップ 万博の“シンボル”「大屋根リング」の今

加藤シルビアキャスター:
今回の大阪・関西万博のシンボルとなっている「大屋根リング」、11月21日に試験的にライトアップしたということです。

開幕中は毎晩ライトアップして、ふさわしい明かりを表現していくということです。1周約2kmの「大屋根リング」のライトアップも、見どころになりそうです。

■火星の石・サウナなど、万博の見どころは?

そのほかに注目されているものがあります。

【火星の石】
・2000年に南極で発見された火星由来の石
・前回1970年の“大阪万博”では「月の石」がアメリカ館に展示され、長蛇の列ができたというエピソードも
・公表した経済産業省によると、展示場所や期間などは現在、最終調整中

【万博サウナ「太陽のつぼみ」】
・高機能フッ素樹脂「ETFEフィルム」を使用
・軽量・高い耐久性などの点から、ガラスの代替素材として注目

ホラン千秋キャスター:
今は、調べれば何でも出てくる時代で、前回の万博とは違うはずです。体験という部分で、万博でしかできないものを、どれだけ提供できるかというのは、問われてますね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
カルチャーが変わりましたから、実際に行ってみてどこまで楽しめるかですね。私も行くかどうか、検討中です。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年

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