有明海産一番のりの初入札が10日、熊本市西区の熊本県漁連で行われました。ことしは「過去最高の出来」といわれ、1枚当たりの平均単価が過去最高の42円99銭となりました。

10日の初入札には、有明海で養殖ノリを生産する県内16の漁業組合から約2200万枚が出品されました。

入札会には全国の卸売業者や加工業者あわせて56社が参加し、色やツヤ、味などを1束ずつ確かめながら値を付けていました。

【入札に参加した業者】
「味はかなり良い。歯切れも良い。熊本は特に良かった」

熊本県漁連によりますと、今年はノリの種付け時期が11月1日と過去最も遅かったこともあり、出品枚数が前年の半分程度に。

しかし、出品されたほとんどののりがこれまでにないくらいの良いものが揃っているということです。

【熊本県漁業協同組合連合会 藤森 隆美 代表理事会長】
「(海水が)適水温になるまで待ったのが、良いノリがとれた要因だと思う。口の中でパリッと音がして、溶けて今年が最高だった」

10日の入札での販売総額は約9億5000万円。1枚当たりの最高額は555円で、平均単価はこれまでの31円を大幅に上回る42円99銭と過去最高だったということです。

熊本県漁連では来年4月までに10回の入札会を予定していて、全体で8億枚の出荷を計画しています。

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