天候や時間帯で発電量が左右される再生可能エネルギーの導入拡大に向け、国内最大規模の蓄電所が和歌山県紀の川市に建設されました。

 11月29日、報道陣に公開された和歌山県紀の川市の「紀の川蓄電所」。関西電力とオリックスが初めて共同で建設した国内最大規模の蓄電所です。リチウムイオン電池搭載のコンテナが64台並び、ためられる電力の量は一般家庭1万3000世帯が1日に使う量に匹敵します。

 関西電力は、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入が進む一方、天候や時間帯などで発電量にバラつきが出ることから、電力が余っている時には蓄電し、不足している時には放電することで、電力需給の安定化を図る狙いです。

 (関西電力 藤野研一副社長)「太陽光・風力(発電)いずれも安定的に電気を生むシステムではありませんので、これからは系統蓄電所のビジネスに光が当たっていくと考えています」

 紀の川蓄電所は、12月1日から運用予定です。

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