11月26日朝、鹿児島県の種子島宇宙センターで、小型ロケット「イプシロンS」のエンジンの燃焼試験中に爆発が発生しました。
このエンジンは、2023年7月の試験でも爆発事故を起こしています。
JAXAによりますと、26日午前8時30分ごろ、「イプシロンSロケット」第2段エンジンの試験で、点火から49秒後に爆発が発生しました。
けが人は確認されていないということです。
夕方会見したJAXAの担当者は、爆発した時点でエンジン内部の圧力が想定より高くなっていたと説明しました。
JAXAイプシロンロケット 井元隆行プロジェクトマネージャ
「皆さんの期待に応えられなかったことは非常に申し訳ない」
「たくさん学ぶことはある。この機会を活用して、より信頼性の高いロケットにしたい」
イプシロンロケットは低コストの打ち上げで、宇宙ビジネスの競争力を高めようと開発された固体燃料式のロケットで、2022年の6号機の打ち上げ失敗を受け、改良型のイプシロンSの開発が進められています。
今回爆発したエンジンは、2023年7月の試験でも爆発事故を起こしていて、26日の試験は、爆発の原因となった着火装置に、断熱材を装着するなどの対策を施して行われていました。
今後JAXAでは、データの分析とともに、爆発で飛び散った部品を回収して、爆発の原因を究明することにしています。
イプシロンSは2024年度中に、肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げが予定されていますが、今回の爆発で打ち上げスケジュールへの影響が懸念されます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。