店頭に並ぶ色鮮やかなトマト。
さまざまな料理に使われるこの万能野菜にも、価格高騰の波が押し寄せています。
店頭に並ぶトマトの値段はというと、千葉県産のトマトが1パック450円、税込み486円で売られていますが、10月は300円以下だったといいます。
丸二青果・中澤譲代表:
トマトだいぶ高騰してます。298円くらいだったものが450円まで上がってきてる状況。とても売りづらいですよ。お客さまも買いづらくなってますので。
濃厚なトマトソースにパスタを絡めて、ミニトマトをたっぷり4個分盛り付け、そこに粉チーズをかけて出来上がったのは、店自慢の「トマトとモッツァレラのパスタ」です。
農家直送のトマトをふんだんに使った本格イタリア料理が売りのトマト料理専門店「Buono&Felice」。
しかし、平仲亜貴子代表は「こだわってる農家さんは(出来に)納得いかず出荷を止めて、お金を払っても送ってもらえない。トマトの種類をそろえることができなくて困っている」と話し、仕入れるトマトには限りがあるため、品ぞろえにも影響が出ていました。
トマトやチーズなどを使った人気のカプレーゼはやむを得ず、提供を断念。
その価格高騰の要因は、8月の猛暑などで生育不足となり、トマトの出荷数そのものが減っていることだったといいます。
トマトの卸売価格を見ると、7月1日には1kgあたり296円でしたが、8月下旬ごろから高騰。
一度値下がりしたものの、22日には1203円の値を付け、約5カ月で4倍にも上がりました。
気になる今後のトマト価格について、農林水産省は「12月には出回りも少し増えて落ち着くのでは」としています。
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