記者会見する投資信託協会の松下浩一会長(11月14日)

投資信託協会が14日発表した10月の投信概況で、公募投信の純資産残高は前月比8兆4033億円増加し、238兆6369億円となった。増加は2カ月連続で、4カ月ぶりに過去最高を更新した。円安・ドル高の進行と日本株の上昇で運用資産が増加した。

純資金流入額は9869億円と、11カ月連続の流入超過だった。ただ、流入額は前月から4割以上減少した。特に国内株型は4カ月ぶりの流出超過となった。投信協会の担当者は「日本株の上昇や円安による海外株ファンドの基準価額上昇で、利益確定の売りが出た」と分析した。

上場投資信託(ETF)を除く公募投信の純資産残高は前月比6兆3738億円増の135兆7434億円で、過去最高となった。私募投信は純資産残高が3カ月連続で増加し、4カ月ぶりに過去最高を更新した。確定拠出年金(DC)専用ファンドの純資産残高も過去最高となった。

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