長野県松本市の薬局で販売を始めたクラフトコーラが人気となっています。薬剤師が漢方やハーブの知識を駆使して開発。コーラをきっかけに気軽に訪れてほしいと話しています。
2種類の液体を三角フラスコに注ぎ、専用の機械で液体だけをかき混ぜます。これは理科の実験ではありません。出来上がった鮮やかなピンク色の液体は。
客:
「すごくいい匂いします」
青い鳥薬局 庄内店・渡邊俊樹さん:
「香りを楽しむ、スパイスの使い方で」
客:
「おいしいです」
「クラフトコーラ」です。
ここは、松本市の「青い鳥薬局 庄内店」。10月から販売を始めました。レシピを開発したのは薬剤師の渡邊俊樹さん(32)です。
青い鳥薬局 庄内店・渡邊俊樹さん:
「コーラを作ることで、ご近所の方も処方箋なくても、健康相談をしにきてもらえたらなと」
クラフトコーラ作りが趣味だったという渡邊さん。3年前から400回以上試作を重ねてピンクのコーラを完成させました。
元々、コーラは1886年にアメリカの薬剤師が「薬」として販売を始めその後、世界に広まったとされています。
渡邊さんも漢方やハーブの知識を駆使しました。
青い鳥薬局 庄内店・渡邊俊樹さん:
「スパイスといっても、結局、ハーブだったり、漢方みたいなものが多かったり、計量する時、0.05g、0.1mlと、仕事でよく測るようなところだったので、気づいたらのめり込んでいた」
シロップは胃腸を整える作用などがあるカルダモンや、コリアンダーをベースに7種類のスパイスを調合。着色料や香料は使っていません。
このシロップと炭酸水を「薬局」らしく「三角フラスコ」に入れ、そこに磁石を投入。磁力を使って液体だけをかき混ぜます。
氷とカルダモンパウダーが入ったカップに炭酸水と出来上がったシロップを加えれば完成です。味だけでなくピンク色の見た目にもこだわって調整しました。
(記者リポート)
「ほのかな甘さと、爽やかなスパイスの味が合い、とてもおいしいです」
10月の販売開始から徐々に人気が広がり多い時は1日に30杯ほど売れるということです。
男性客:
「おー、これはおいしいわ、スーッとして」
「これがいい味で、忘れられない、飲みたくなる気分になれば来るかもしれない」
女性客:
「おいしい」
青い鳥薬局 庄内店・渡邊俊樹さん:
「『ちょっと調子悪いな、渡邊に聞きに行こう』くらいな、そんな感じで来てもらえたら」
女性客:
「いいですね、バーみたいですね(笑)」
青い鳥薬局 庄内店・渡邊俊樹さん:
「健康に気遣った素材で作っているよというところで、味を楽しんでもらったり、健康相談を気楽にしてもらったり、薬局とか薬剤師が近場に感じてもらえたらなと思っています」
渡辺さんは商品開発を続けていて、今後はスパイスを使ったチャイやホットチョコレートもラインナップに加わるということです。
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