「秋の移住スペシャル」と題して、兵庫県丹波市に移住した夫妻の家を紹介。仕事を辞めて、無職で始めた移住生活だったが、“ビジュアル重視“で古民家をDIYしたおかげで人生が180度変わるほどのミラクルが起きたという。
住人(アルジ)は、夫妻と1匹の柴犬。2年前、奈良市から自然豊かな丹波市に移り住んだ。一家が暮らすのは、大正時代に建てられた築110年の古民家。空き家バンクで出会い、290万円で購入したが、そのままでは住めない状態だったことから、自らの手でリノベーションしたという。
昔ながらの玄関土間は、床一面のレトロなタイルが印象的。タイルは元から敷かれていたそうで、妻は内覧に来たときに玄関タイルのかわいさにひとめぼれしたという。
土間を進むと、明るく開放的な9帖のキッチンがある。かつては暗くて閉鎖的な造りだったため、天井板や壁を取り払った。タイルが貼られたシンクは当時のままで、これも妻がひとめぼれしたものの一つ。実は古民家の内装が気に入り、“ビジュアル重視”で購入を決めたと明かす。
以前は介護福祉の仕事をしていた住人(アルジ)夫妻。結婚後、奈良市内の賃貸マンションで暮らしていたが、コロナ禍で介護士の人手が足りなくなったことから、夫は激務の毎日に。そんな中、妻も倒れてしまったことから生活を変えようと退職を決意。心機一転、穏やかな田舎に移住したのだった。
丹波市で出合った古民家は安く購入できたが、改修を業者に依頼すると1000万円もかかることが判明する。そこで節約のため、昔からものづくりが好きだった夫が転職活動の傍ら、DIYすることに。一方、ビジュアル重視の妻が内装のイメージやデザインを担当。それぞれの強みを活かして、古民家を素敵かつ格安でリノベーションしたのだった。
空間を埋め尽くすように食器や調理器具が並ぶキッチン。古民家は湿度が高いため、カビ対策としてしまい込まず、見せる収納にしている。キッチンツールは出しっぱなしでも様になるよう、妻がビジュアル重視で厳選したもの。中でもお気に入りなのが、持ち手の付いたまな板。同じようなデザインのものは高価なため、妻の要望で夫が作ってみたところ、思いのほか素敵な仕上がりになったそう。そのため今では、さまざまな雑貨を妻が夫にオーダーしている。
また、セルフリノベでフル活用しているのが、「カフェ板」というホームセンターなどで販売されている杉の無垢材。板の側面に凹凸があり、噛み合わせるだけで簡単に並べられるうえカフェのような雰囲気に仕上がることから、最近DIY界隈で人気なのだとか。夫はこれをキッチンの作業台や棚などに利用している。
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