トランプ候補の返り咲きか。
それとも、アメリカ初の女性大統領誕生か。

史上まれに見る大接戦となった、アメリカ大統領選がついに決着へ。

日本時間の6日午前8時ごろから進められた開票作業。
全米各地で両候補の支持者が一喜一憂する様子が見られました。

開票が進むにつれトランプ氏リードが伝えられると、日本時間の午後3時前、ハリス陣営に動きがありました。

ハリス氏陣営の会場にハリス候補は来ないと告げられ、支持者が一斉に解散。
メディアにも撤収するよう呼びかけられたのです。

これとは逆にトランプ候補の支持者が集まる会場は、赤い群衆の熱気に満ちあふれていました。

トランプ支持者で真っ赤に染まった会場の興奮は、やがて最高潮へ。

日本時間の午後4時25分。
到着を待ちわびる支持者の前に、トランプ候補が姿を見せたのです。

メラニア夫人や息子のバロン氏ら家族とともに現れ、ゆっくりと歩いて登壇すると、沸き上がるUSAコールの中、口を開きました。

共和党・トランプ氏:
ありがとう。ここにいるみんなは友達だ。このような選挙のムーブメントはこれまで見たことがない。この国には癒やしと助けが必要。様々な障害を乗り越えてきた。クレイジーなことが起きたぞ。政治的な勝利だ!皆さんに感謝したい。45代、そして47代目の大統領、皆さんのために毎日戦います。最強のアメリカを築くまで私は休まない。アメリカの黄金時代を築く。

毎日戦いアメリカの黄金時代を築く。
堂々の勝利宣言でした。

共和党・トランプ氏:
ありがとう。一般の投票数で勝てたことはうれしい。信じられない人たちが私のそばに立っている。上院を共和党が取り戻した!

続けて口にしたのは家族への感謝の言葉です。

共和党・トランプ氏:
私の美しい妻メラニアにも感謝したい。私の家族、子どもたちもすばらしい。みんなありがとう。

運命の大統領選挙には、日本からも熱い視線が向けられていました。

アメリカ在住:
移民に対して厳しいと思うので、日本に帰国かなと考えている。怖いですね。入れなかったらどうしよう 国(アメリカ)に

アメリカ在住:
うちの子供たちは熱狂的なトランプ氏派なので/、どっちみちアメリカの大統領が代わっても、日本の政策は変わらないでしょ。ただ関税は上がるかもしれないですね。

影響は早くも日本経済に及び、トランプ氏優勢を受け株価が大幅に上昇したのです。

6日の日経平均株価は上げ幅が1000円を超え、3万9400円台で取引を終えました。

投資家が集まる東京・銀座の店には、トランプ関連株で資産が増えたという男性らがいました。

個人投資家:
防衛関連の銘柄は影響あるのかな。昨日に比べて200万円くらい上がってる。ウハウハですね

個人投資家:
選挙の結果(トランプ勝利で)アメリカの景気がよくなり金利が上がる。(今日だけでもうけいくら?)400万円。

なぜトランプ氏の優勢に伴い、株価が上がったのでしょうか。

三菱UFJ モルガン・スタンレー証券 上席投資戦略研究員 ・大西耕平さんは「規制緩和等への期待というのが広がる可能性があり、証券・銀行・鉱業・保険・石油、こういった業種(の株価)が上がっている。日本市場でもアメリカでビジネスしている企業が多く、アメリカの政策がグローバルに波及していく」と説明しました。

さらに株価を押し上げる要因となったのが円安の進行です。

トランプ氏が掲げる減税路線などがドル高につながるとの見方から、円相場ではドル買い円売りが進み一時、1ドル=154円台と約3カ月ぶりの円安水準となりました。

今回の勝利で第47代大統領に返り咲くトランプ氏。
その一挙手一投足に世界が注目しています。

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