熊本地震で被災し、去年7月に全線で運転を再開した南阿蘇鉄道の話題です。

先日、全線再開1周年を記念して日本航空やJR九州とコラボした特別なツアーがありました。

【日本旅行 蔭山 理香 さん】
「JALとJR九州、弊社・日本旅行の3社で南阿蘇の復興を願って皆さまに南阿蘇の自然を体感いただけるようなツアーをつくった」

これは、去年7月、約7年ぶりに全線再開した南阿蘇鉄道を応援しようと、日本航空とJR九州の交通3社がコラボしたもので、去年に続き、大手旅行会社の日本旅行がツアーを企画、販売しました。

今年は「全線再開1周年記念」と銘打ち、10月27日と28日にツアーが実施され、全国から約20人が参加。高森駅から南阿蘇鉄道の名物、トロッコ列車に乗車しました。

【日本航空 客室乗務員 永田 佳子 さん】
「当便は南阿蘇鉄道9004便、高森駅発、南阿蘇村経由立野駅行きです」

これから鉄道の旅ではなく、空の旅にでも出かけるような錯覚に陥ってしまうアナウンス。これがこのツアーの目玉の一つです。

普段は南阿蘇鉄道の車掌が行う車内アナウンスや観光ガイドを日本航空とJR九州の客室乗務員が務めます。

【JR九州 有川 麻衣 さん】
「見晴台駅を出発しますと、再び右手に阿蘇五岳が見えてまいります」

参加者はまるでファーストクラスか、グリーン車のようなアナウンスを楽しみながら、雄大な阿蘇の自然を満喫していました。

また、長陽駅ではおなじみのこの人。駅舎内でカフェを営むオーナーの久永 操 さんが乗客を歌でもてなしました。

長陽駅を出た列車は復興のシンボル、第一白川橋梁へと向かいます。

【南阿蘇鉄道 車掌 田中 亮介 さん】
「熊本地震で大きく傷ついてしまい通れなくなってしまった。架け替え工事に7年掛かった。応援していただいた皆さまに本当に心からお礼を申し上げたい。ありがとうございました」

そして、終点の立野駅へ。参加者は約50分のトロッコ列車の旅を満喫した様子でした。

【大阪から参加】
「こういう復旧した鉄道を見たかったし、駅で(鉄印帳に)鉄印を押してもらいたくて(参加した)。盛りだくさんで楽しかった」

【大阪から参加】
「右見たり、左見たり忙しかったけど楽しかった」

【広島から参加】
「カルデラや外輪山、阿蘇山など景色を見られて気持ち良かったし、天気も良かったので最高の旅だった」
「復旧してもまだまだ大変だということで、『南阿蘇鉄道、頑張ってください』」

南阿蘇鉄道の全線運転再開1周年を記念した今回のツアー。11月24日にも1泊2日の日程で実施される予定です。

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