風車を海に浮かべて発電させる浮体式の洋上風力発電の実証事業で、秋田県の由利本荘市・にかほ市沖で事業を展開する企業の担当者が5日、秋田市で講演し、ドローンで風車を点検するほか、ヘリコプターで技術者を輸送することを明らかにした。
浮体式洋上風力発電は風車を海に浮かべて発電させるもので、経済産業省は6月、導入拡大に向けた実証事業に「由利本荘市・にかほ市沖」など全国2つの海域を選定した。
由利本荘市・にかほ市沖の海域は、水深400メートルほどの沿岸から約20~30キロの沖合で、最大出力1万5000キロワットの大型風車2基が設置され、2029年10月に運転が始まる見通し。
5日は事業を担当する丸紅洋上風力開発の担当者が講演し、風車を稼動させた後はドローンで風車を点検し、ヘリコプターでメンテナンス技術者を輸送することなどを明かした。
丸紅洋上風力開発・大佐嘉彦さん:
「特に遠い沖合での事業となるので、風車の稼働率を維持することが非常に重要になる。何かあった時の早期復旧のために、低コスト化や省人化、無人化の観点でドローンの活用ができればと思っている。今後の日本の浮体式の展開を見据える中では非常に重要な海域になる」
実証海域では10月末から風や海の調査が始まっている。
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