建築を学ぶ学生たちが被災前の珠洲の街並みや住民たちの記憶をジオラマに残す取り組みが珠洲市内で行われました。
珠洲市の集会所に現れた全長5メートルのジオラマ。祭りには欠かせない巨大なキリコが保管されている倉庫や、港に浮かぶいくつもの漁船。地震で大きな被害を受けた珠洲市三崎町寺家の街並みを再現したものです。
東日本大震災の被災地でも行われてきたこのイベント。神戸大学や金沢大学、早稲田大学で建築を学ぶ学生たちが地元の協力を得ながら被災前の寺家地区をジオラマで再現します。
住民の声に耳を傾けながら学生たちが7日間かけて色を付けたジオラマ。最終日にはふるさとの記憶が記された旗が街いっぱいに立てられていました。
ジオラマの街を案内するのは区長の舟木茂則(ふなき しげのり)さん。細かく再現された街並みを前に住民たちの会話も弾みます。
学生:
「家は無くなっちゃうけど模型はずっと残っているからだからいつでもこれを見に来たら自分のおうちがあるからいつでも見に来てください」
地震や津波で失われたふるさとの景色。ジオラマをきっかけに住民たちは思いを馳せていました。
舟木さん:
「いろんな思い出を語ってくれるから。徐々にこうなってくるとやっぱりやってよかったなと思いますよ」
このジオラマは今後、珠洲市内の施設に展示される予定だということです。
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