長井市の国道113号「梨郷道路」で2人が死亡する事故が発生したことを受け、警察などが緊急の現場点検を行った。その後の対策会議では、「梨郷道路の出口付近の制限速度をもっと下げるべき」などの声が上がった。
この事故は、28日午後5時ごろ、長井市今泉の国道113号「梨郷道路」の交差点で、軽乗用車と大型トラックが出合い頭に衝突したもの。
この事故で、軽乗用車の助手席に乗っていた熊本県熊本市の西山春美さん(56)と、後部座席に乗っていた小国町岩井沢の長谷部きみ子さん(82)の2人が死亡した。
また軽乗用車を運転していた新潟県新潟市の石塚直美さん(54)も腰の骨を折る重傷。
(リポート)
「軽乗用車と大型トラックが出会い頭で衝突した交差点です。3月に梨郷道路が開通してから、こちらの交差点では5件の出会い頭の衝突が起きています」
長井警察署によると、信号機のないこの交差点では出会い頭の事故が5件起きていて、うち3件が人身事故、2件が物損事故となっている。
人身事故は10月28日の死亡事故のほか、7月20日と10月5日にも起きていて、特に10月5日は6人の重軽傷者が出た。
(地元住民)
「痛ましい死亡事故で2人も死んでいる、解決方法はいち早く信号を設置するしかないと思う。近くに住んでいるが、こんなに毎月のように人身事故を見たくない」
こうした状況を受け、31日、警察や県などの関係者が集まり緊急の現場点検が行われた。
点検では関係者が現場を歩き、道路の起伏やカーブの状態・標識の視認性などを目で見て確認した。
(米沢国道維持出張所・葛西健司出張所長)
「現道の113号を減速させるためにドットラインを引いたり、“交差点がすぐそばにある”という看板を2枚・3枚立てたいと考えている」
(長井警察署・齊藤満交通課長)
「信号についても安全対策の一つだと思う。設置については関係機関・部内とも調整して検討させていただきたい」
点検のあとに長井警察署で開かれた緊急対策会議では、事故のあった交差点に信号機の設置を求める声や、梨郷道路の出口付近の「制限速度を現在の時速70キロよりももっと下げるべき」などの声が上がったという。
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