31日、福井市内で、水産物の漁獲量などを審議する県の漁業調整委員会が開かれ、クロマグロの漁獲枠について話し合われました。
世界的に資源量が回復しているクロマグロをめぐっては、県内の漁業協同組合などから漁獲枠を増やしてほしいという要望が県に出されていましたが、大幅増とはなりませんでした。
31日に開かれた委員会には、県の水産課や漁業協同組合の代表者などが出席し、2024年度のクロマグロの漁獲枠について話し合いました。
委員会では漁協などの意見を踏まえ、水産庁に対して現在の大型クロマグロの漁獲可能量20.1トンに加え、14トン分の枠を他県から譲ってもらいたいとする要望を出してました。しかし、枠の譲渡を申し出る県は無く、成立しなかったことが報告されました。
また、水産庁に対して、県の小型クロマグロの漁獲枠から0.5トン分を大型クロマグロの漁獲枠に融通したいとする要望も出していましたが、これについては11月から適用され、県の大型クロマグロの漁獲枠は20.6トンに増えることになりました。
今回、県内の漁協などは、県内で獲ることができるクロマグロの漁獲量制限の上限を大幅に引き上げを要望したものの、わずかな量にとどまりました。
大型のクロマグロを水揚げした漁師の一人に受け止めを聞くと「今年度クロマグロの漁獲枠増量は期待していたが、叶わず落胆している」と話していました。
仮に漁獲枠以上にクロマグロがとれた場合は、海に返す必要があるということです。
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