北京国際モーターショーに出展したホンダのブース=25日、北京

【北京=三塚聖平】中国・北京市で25日、世界有数の自動車展示会である「北京国際モーターショー」が開幕した。世界最大の自動車市場である中国では、政府の後押しを受けて電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などからなる「新エネルギー車」が急拡大しており、国内外のメーカーが新モデルを公開した。トヨタ自動車や日産自動車が中国IT大手との協力を発表するなど、EVで出遅れた日系メーカーも巻き返しに動いている。

ホンダやマツダも

日産はEVなど4車種の新エネ車のコンセプトカーを公開。2026年度までに5車種の日産ブランドの新エネ車を中国で投入すると発表し、内田誠社長は「中国市場への日産の本気度を示している」と強調した。

新型の電気自動車(EV)などを発表した日産自動車の内田誠社長

ホンダはEVシリーズ「e:N(イーエヌ)」の第2弾となる「e:NP2(イーエヌピーツー)」を発表。マツダはEVとPHVの新型セダン「マツダEZ―6」を公開した。

一方、トヨタ自動車は、中国IT大手、騰訊控股(テンセント)との戦略提携を発表した。人工知能(AI)やビッグデータなどの分野で協力するといった具体策を今後検討する。日産も中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ)と、AIなどで協業の検討を開始すると発表した。

開催は4年ぶり

中国勢ではEV最大手の比亜迪(BYD)のほか、3月にEVに参入したばかりのスマートフォン大手の小米科技(シャオミ)といった新興メーカーが出展した。

会期は5月4日まで。北京モーターショーは、上海市で開かれる「上海国際モーターショー」との隔年開催。2022年は新型コロナウイルス感染症で中止されており、開催は4年ぶりとなる。

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