アバターによる動画配信「VTuber」の制作大手が下請けのクリエイターなどにあわせて243回無償でやり直しをさせたとして、公正取引委員会が再発防止を求める勧告をしました。

下請法違反で勧告を受けたのは、「VTuber」の映像制作やプロダクション運営などを手掛ける東京・港区の「カバー」です。

公正取引委員会によりますと、「カバー」は遅くとも2022年4月から去年12月にかけて、「VTuber」動画に使う3Dモデルなどの作成を委託している23の下請け事業者に、契約書にない無償のやり直しをあわせて243回させていたということです。

下請け事業者のうち8割がフリーランスのクリエイターで、公正取引委員会は勧告のなかで、無償のやり直し分の対価を支払うことも求めています。

また、やり直しが終わるまで代金が支払われなかったことに加え、経理処理を忘れて最大1年7か月支払われなかったケースもあったということで、是正するよう指導しました。

公正取引委員会は「フリーランスについても適正な取引が求められる」としています。

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