2025年3月末で閉店する長野県松本市の井上百貨店で、北海道の海の幸やスイーツなどを集めた物産展が始まりました。最も集客力のある催しですが、今回が閉店前最後の開催で、初日から多くの人が訪れていました。
こぼれるほどのイクラに、贅沢な海鮮丼。老舗の人気スイーツも。松本市の井上百貨店で10月23日から始まった「北海道大物産展」です。
行列ができていたのは海鮮弁当の店。「お目当て」は1080円の日替わり弁当です。(23日は「得々かに弁当」)
客:
「楽しみですね。北海道行かなくても食べられるし」
「(目当ては)カニの弁当と海産物ですね」
井上は1979年に今の場所に店舗を移してから毎年1回「北海道展」を開いてきました。今年で45回目で、今では最も集客力がある催しとなっています。
しかし、建物の老朽化などで百貨店は2025年3月末で閉店することが決まっていて、今回が最後の開催です。
井上百貨店 販売促進部・草深智明さん:
「初期の頃の資料を見ますと、あまり大規模じゃなかったんですけど、ここまで大きい会場いっぱい使うような催事に成長させていただきましたので、皆さんのご愛顧あってのことかと思います」
毎年訪れている客も多く、それぞれに目当ての一品があります。
小豆の新豆を購入した客(市内から):
「毎回楽しみにしてるんですけど、特に小豆は冬至カボチャの時に使いたいので」
スモークサーモンを購入した客(安曇野市から):
「これが狙いで来ました。(閉店は)切ないっていうかね、せっかく長年続いているから」
一方、出店者もー。
出店者:
「最後の物産展ということでチーズ、サービスしてます」
札幌から10年ほど出店:
「やっぱり寂しいですね、ずっと私たちも毎年来させていただいてるんで」
2025年2月にパルコの閉店も控える松本市街地。大きな催しを開ける場所は減りますが、井上は今後も山形村にある系列の「アイシティ21」でこうした物産展を続ける方針です。
井上百貨店の「北海道大物産展」は11月4日までです。
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