地下鉄の東京メトロが東京証券取引所に株式を上場。
株価はグングン上昇し、時価総額は1兆円を超えました。
2018年のソフトバンク以来、6年ぶりの大型上場となった東京メトロ。
取引開始から買い注文が集中し、1時間ほど価格がつかない状態が続きました。
そして午前10時過ぎ、ついた初値は、1株1630円。
売り出し価格の1200円を大きく上回りました。
投資家は、「どうにかなってしまう業種でもない」「地下鉄がつぶれることはほぼないですもんね」「交通インフラとしての大きな位置にあるのが大きい」と、人気の理由に安定性を挙げました。
株主優待も話題です。
所有している株の数に応じて、東京メトロ全線で使える片道切符が発行。
1万株以上保有している場合は全線定期乗車証が発行され、半年間、東京メトロが乗り放題となります。
さらに、鉄道ファンの間で話題となっていたのが「かき揚げ無料トッピング」。
株主優待の中には、東京メトロが運営するそば店で使える、かき揚げトッピング無料券3枚。
また、通販サイト「メトロの缶詰」の300円引クーポンなどがあります。
しかし、鉄道ファンからは「まさかのかき揚げ無料トッピングか…ちょっとビックリしました」「株主優待が、もうちょっと何かあっただろうと…」「せめてソバじゃないのかよ!っていう」「本当に考えたのかっていう面白さ」という声も聞かれました。
東京メトロ株の23日の終値は、1739円。
時価総額は1兆円を超えました。
東京地下鉄(東京メトロ)・山村明義社長:
コロナ禍を経験した経営者として、鉄道事業以外の柱を持っておくべきと痛感しております。具体的には不動産・流通、上場を契機として強化していくことが重要。
東京メトロ株は今回、国と東京都が保有する株式のうち、合わせて50%が売り出されました。
このうち国の保有分の売却収入は、東日本大震災の復興財源に充てられるということです。
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