長野県医師会の若林透会長㊧と八十二銀行の松下正樹頭取が署名した(2日、長野市)

八十二銀行と長野県医師会は2日、「医業承継等に関する連携協定」を締結した。両者で診療所などの廃業や後継者探しを検討している人と、事業を承継したいと考える人の情報をとりまとめる相談窓口を設置する。県内で医師の高齢化が進むなか、承継ニーズのマッチングにより医療インフラの維持を図る。

親族が後継者となる場合の相談にも対応し、医療法人のスムーズな引き継ぎなどに向けたアドバイスを提供する。八十二銀によると、医療機関の事業承継にむけた医師会と金融機関の連携は関東甲信越地方で初めてだという。協定には同行が医療機関の経営についてセミナーを開催するなどして情報提供する取り組みも盛り込まれた。

同日、長野市内の長野県医師会館で開かれた締結式で八十二銀行の松下正樹頭取は「診療所が承継できずに廃業になると地域医療に大きな損失。医師会とともに良い医療体制が築けるように努力していきたい」と述べた。

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