(ブルームバーグ):CRM(顧客管理)ソフトウエア最大手セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は19日、自社の新しい人工知能(AI)ソフトウエアについて、AI活用を目指す企業顧客にとって完全なパッケージだと指摘した。

ベニオフ氏はサンフランシスコで開催されたセールスフォースの年次会合「ドリームフォース」でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた。同氏は、「自分たちのAIはDIY(自分でやる)でなければならない」と顧客は考えているが、「それは正しくない」と発言。「これは彼らにとって衝撃的で、われわれには興奮をもたらすものだ」と語った。

マーク・ベニオフCEOがインタビューで語る

同社は最近、AI戦略変更を発表。カスタマーサービスや営業会議のスケジュール調整といった特定の仕事を、人間の監督を伴わずにこなすAI「エージェント」の構築に重点を置くと明らかにした。多くの競合他社と同様に同社はこれまで、ユーザーの指示を必要とする生成AIアシスタントの構築に注力していた。

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同氏は「今後1年間に、顧客に10億のエージェント導入を目指す」と述べた。

19日の米株式市場でセールスフォースの株価終値は5.4%高と、約4カ月ぶりの大幅上昇となった。年初来では1.1%上昇と、多くのハイテク株に後れを取っている。

原題:Salesforce CEO Benioff Says AI Agent Means No ‘DIY’ for Clients(抜粋)

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