福岡銀行は2店舗を集約し、跡地に新形態の拠点を設ける(中島支店の移転先となる柳川支店)

ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下の福岡銀行は22日、福岡県内の2店舗について、1つの施設に複数支店を集める「店舗内店舗方式」で別店舗に集約すると発表した。跡地にはATMに加えて簡易的な相談窓口などを併設した新型拠点を設ける。店舗集約で効率化を図りつつ、一定の機能は残して利便性を保つ。

福岡市内の福岡空港支店を比恵支店に、福岡県柳川市内の中島支店を柳川支店にそれぞれ9月9日に移転させる。福岡銀が店舗内店舗方式で拠点集約するのは11年ぶり。各店とも1日の来店客数は50人ほどで、約5人の行員が所属している。行員は移転後、集約先の支店などで勤務する。顧客の口座番号などは移転後も同じものを使える。

福岡空港・中島の支店跡地には簡易拠点の「サテライトプラザ」を設ける。税金納付などができる高機能のATMを設けるほか、遠隔で口座開設できるシステムを導入する。通常時はATMなどの案内係を1〜2人置くが、資産運用やローンなどの相談について顧客から事前予約が入れば、近隣店から同プラザに行員を都度派遣して対応する。

あわせて福岡県嘉麻市にある大隈支店と山田支店を10月7日から隔日営業にすることも発表した。両店を曜日ごとで交互に営業し、コストを抑えながら店舗網を維持する。福岡銀の浅野俊幸総合企画部部長は一連の施策について、「福岡市内を中心に人口が増加しておりマーケットは大きい。やり方を変えながら拠点を維持したい」と話した。

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