八十二銀行とエスクロー・エージェント・ジャパン信託(EAJ信託、東京・千代田)は、高齢者を対象とした「終活サポートサービス」の提供に向けて業務提携した。同行の地盤である長野県で高齢化が進行するなか、身近に頼れる親族がいない場合や死後に周囲に負担を掛けたくないと考えるシニア向けの支援を拡充する。
サービスは一人暮らしまたは夫婦のみで生活する高齢者が対象だ。顧客の死後、EAJ信託が提携する専門業者が喪主の代行や役所への書類提出などの死後事務を提供する。葬儀や納骨にかかる費用などはEAJ信託が管理する口座で保管し、死後に精算して余剰分は親族に返金する。
生前の支援メニューもあり、遺言信託に必要な死亡通知人の引き受けに対応し、八十二銀のサービスを利用できるようにする。急病時などの24時間緊急駆け付け、入院・手術時の身元保証なども提供する。
EAJ信託の担当者は「長野県は『お一人様』の高齢者が多い。県内で高いシェアを持つ八十二銀と連携し困りごとに対応していきたい」と説明した。EAJ信託は、東証スタンダード上場で不動産向け決済サービスなどを手掛けるエスクロー・エージェント・ジャパンの完全子会社。2014年に設立され、これまでも地域金融機関との連携を進めてきた。
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